今回はアル・アイン移籍が決まった中島翔哉選手について書いていきたいと思います。
経歴
中島選手は東京ヴェルディの下部組織でプレーし、2012年にトップチームに昇格するとJリーグ最年少ハットトリックを決める等インパクトを残す活躍をします。
しかし出場機会に恵まれず2014年にFC東京に完全移籍(その後カターレ富山に約半年間レンタル移籍)すると、得意のドリブル突破でチャンスメイクをしてチームに貢献します。
そしてその才能の高さを買ったポルトガルのポルティモネンセに期限付き移籍、リーグ10得点12アシストと圧倒的な数字を残し中心選手として活躍しますが、2019年冬にカタールのアル・ドゥハイルに驚きの移籍。移籍金は日本人最高の3500万€を記録していましたが日本代表の中心選手が所属するリーグとしては異例でした。
その後カタールでは半年間のみプレーして再びポルトガルの名門FCポルトに移籍します。中心選手としての活躍が期待されましたが後述する課題もあり、セルジオ・コンセイソン監督の信頼は得られず、今冬UAEのアル・アイン移籍が決定しました。
日本代表では2018年にA代表デビューしましたが2018年W杯には落選。その後はコンスタントに選ばれ、2019年のコパ・アメリカに出場しています。しかしポルト移籍後は伊東選手の台頭もあり、招集されない日々が続いています。
①高いドリブル技術と抜群のキープ力
中島選手の特長は「高いドリブル技術と抜群のキープ力」です。非常に足元のテクニックを誇り、様々なフェイントを駆使して相手を置き去りにします。前を向かせたら中々止まらないスピードも合わせ持ち、所謂「切り裂くドリブル」が出来る選手です。
一人二人を剥がすのは当たり前で、時にはハーフウェイライン付近から一気にペナルティエリアまで持ってくるドリブルを仕掛けることが出来る稀有な能力を持っています。
また身体や重心移動を上手く使う抜群のキープ力を持ち、中々ボールを奪われません。ボールの置き所が良いので、相手はファウル無しでボールを奪うのは至難の業です。
②守備意識とポジショニング
上述したように非常に高い能力を持つ中島選手ですが、世界トップレベルで戦えない理由としては「守備意識とポジショニング」に明確な課題があるからです。
中島選手は主にサイドで起用されているので標準レベルの守備力は必要なのですが、マークを外したりそもそも戻らないことが散見されるなど守備意識に乏しいです。ポルト時代には監督に「公開説教」を行われる場面もあり、大きな課題となっています。
またポジショニングにも課題があり、失ってはいけないスペースでの無謀なドリブルや効果が明らかに低い独りよがりなドリブル(所謂見せプ)も多いです。「球離れの悪さ」も度々指摘され、「いかにスペースを使っていくか」という現代サッカーにはマッチしにくい選手でもあります。
③周りを生かす意識
中島選手が今後再びトップレベルの舞台に立つには「周りを生かす意識」を磨く必要があります。世界トップレベルにはネイマールやメッシなど素晴らしいドリブラーが多数います。その選手達と比べても技術だけでは中島選手はそん色ない物を持っていると思いますが、彼らとの大きな違いは「自分をより輝かせる為」に周りの選手を使えるかどうかだと思います。
中島選手はドリブルを「相手を抜き去ること」の手段としてしか思っていないプレーが散見されています。それに対して前述した選手は「ゴールに直結するプレー」にドリブルを選んでいるに過ぎませんので効果的に周りを使うことができ、数字を伸ばすことが出来ています。
いかに「勝利の為に」逆算して効果的なドリブルを使えるか、中島選手がもう一段上のレベルに上がる為の大きな課題となってくるでしょう。
その高い能力をいかにチームに昇華出来るかが注目される選手ですね。
では
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