ピルロ監督とガットゥーゾ監督の初顔合わせ(リーグ前半戦は延期)のスーペル・コッパ。前回インテルに完敗したユベントスと、大勝したナポリのチーム状況も気になる所です。
ということで今回はユベントスvsナポリの感想を書いていきたいと思います。
両チームのスタメン
ユベントス
GK:シュチェスニー
DF:クアドラード、ボヌッチ、キエッリーニ、ダニーロ
MF:マッケニー、アルトゥール、ベンタンクール、キエーザ
FW:クルゼフスキ、クリスティアーノ・ロナウド
GK:オスピナ
DF:ディ・ロレンツォ、マノラス、クリバリ、マリオ・ルイ
MF:ロサーノ、デンメ、ジエリンスキ、バカヨコ、インシーニェ
FW:ぺターニャ
クリスティアーノ・ロナウド(後19)モラタ(後50)
①サイドに流れ過ぎて
ユベントスは2トップの一角にクルゼフスキ、ボランチにアルトゥールを起用した4-4-2で臨み、ナポリは守備4-1-4-1でロングカウンターを狙う形を採用していました。
試合は開始からユベントスがボールを保持します。インテル戦で見せた選手降りてきすぎ問題も、アルトゥール、マッケニーのポジショニングの巧みさもありきっちり修正していました。しかし前線二人がサイドに流れ過ぎて中央に人がいない状況が多発。違う形で問題を起こしてしまっていました。
一方ナポリはロングボールを多用したロングカウンターが機能しインシーニェ中心にユベントスゴールに襲い掛かります。しかしシュチェスニーのビッグセーブを含んだ守備陣の奮闘で前半を終えます。
②就任初のタイトル獲得
後半ユベントスはキエーザに変えて内外使えるベルナルデスキを投入し打開を図ると、左サイドの攻撃が流動的になり、攻勢を強めることが出来ました。そしてコーナーキックのこぼれ球をロナウドがゴールにたたき込みユベントスが待望の先制点を挙げます。
反撃に出たいナポリはエルマス、メルテンスを投入し前からのプレスを強めるとメルテンスがPKを獲得します。しかしこれをインシーニェが外してしまい、ロスタイムに交代で入ったモラタがトドメのゴールを挙げユベントスが2シーズンぶり9回目の優勝。ピルロ監督が就任初のタイトル獲得を果たしました。
③今後に弾みを付けたい
ユベントスは前後半通して攻撃に悩まされました。ロナウド、クルゼフスキの二人はサイドに流れやすく代わりにペナルティエリアに飛び込む選手が必要になっていましたが、マッケニーはビルドアップに参加する為遠く、キエーザはそういうタイプではそもそも無い選手です。その為ペナルティエリアの人数不足に陥っていました。ピルロ監督は基準点型のモラタを欠いた時の最適解を見つける必要がありそうです。
しかしタイトルを獲得したというのは非常に大きく今後に弾みを付けたい所です。
ナポリはしたいことが明確で、特に前半はシュチェスニーのビッグセーブが無ければ一方的な流れになってもおかしくはありませんでした。惜しむべくはジョレンテの投入タイミングで、チームが基準点を見いだせず苦しんでいた時間があった為もう少し早ければと思います。しかしロサーノ、インシーニェを中心としたロングカウンターは破壊力抜群で、今後もスクデット争いを面白くする存在となりそうです。
では