きちのうすめ雑記

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セ・リーグのDH導入について~いいきっかけに~【プロ野球改訂版】

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今回は度々議論が巻き起こるセ・リーグのDH制導入について私なりの意見を書いていきたいと思います。

 

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出典:wikipedia

巨人が12月14日にDH導入の提案をしましたが、来季導入は見送られる形となりました。

 

過去記事はコチラ↓↓

メリット、デメリット、私なりの意見も書いています。

kichitan.hatenablog.com

 

①本格的に提案するも却下

今回は「来季の暫定導入」という形で

・コロナ禍の中で投手の負担軽減を図る

・一人でも多くの野手に出場機会を与える

・プロならではの試合を提供する責務がある

を主な理由として巨人が本格的に提案する形となりました。

しかしセリーグ他球団の答えは「NO」。主な理由としては

・来季の導入は編成が固まっている中急にルールを変えることは出来ない

というのがもっぱらな理由です。

しかしその決定にはどうにも府に落ちない所があります。

 

②結局は

仮に本気で巨人が導入するつもりであれば、球界屈指の政治力を駆使してシーズン中に纏める力は持っていると思います。

しかし今回も提案はシーズン終了後、しかも日本シリーズ惨敗後と「勝てなかった言い訳」として他球団に捉えられても仕方がないタイミングで提案しています。そうなれば他球団からの反発も必至で、他球団にとっては所詮「他人事」なので成立は難しいと思います。

またこの提案は経営側にとって全く「旨味の無い」ものとなっています。

球団の首脳陣は「利益」を常に考えています。人気による観客数の増加、放映権など球団の繁栄を第一に動きます。ただ上記の提案は首脳陣のメリットが余りにも少ないです。

まず各球団はコロナ渦により大幅な減収を強いられています。そして年俸面でも厳しいやり繰りを強いられており金銭的に決して余裕が無いのが現実です。

そんな中、

・野手を一人増やすことによる年俸の負担

・DH制無しでも人気はセリーグの方があり人気面はさほど心配していない

と経営面での旨味が殆ど無い提案をされては、いくら競技面の指摘をされても響きません。結局は球団が求めているのは「経済的な旨味」で、それに対するメリットのある提案が出来ていない巨人側にも問題があります。

他の球団の状況と今のご時世が考慮出来ていない提案と言わざるを得ません。

 

③いいきっかけに

個人的には前回書いたように「導入されてもすぐには強くならない」とは思いますがリーグ間の実力差を埋めるいいきっかけにはなると思いますし、導入には賛成です。

正直

・野球は9人でやるものだ&投手が打つことにこそ野球である

セリーグの緻密な野球が失われる

という意見はここ数年を見ると、統計的にも競技的にも擁護することに限界があり、DH導入は時間の問題かと思われます。逆に導入せず「今の戦い」のまま続けていくと、

ソフトバンク中心にパリーグの底上げが起こり個々の力が高まる

・余計に差が広がり、人気面でも影響し始める(特に若年層)

ことでいずれは本当に「セカンドリーグ」になり下がる可能性があります。

 

あとは「伝統を壊す」最後の一手を誰が押すのか、各球団のトップは難しい決断を迫られそうですね。

 

では