今回は阪神加入が決定した加治屋蓮投手と鈴木翔太投手について書いていきたいと思います。
①2018年日本一のセットアッパー
まずは加治屋蓮投手です。2013年JR九州からドラフト1位でソフトバンクに入団しますが、2017年まで1軍登板は僅か4試合と怪我に苦しみます。
しかし2018年、当時セットアッパーを務めていた岩崎投手が怪我で離脱すると、1軍に定着し72試合に登板し、4勝3敗31H 防御率3.38と大車輪の活躍。オールスター出場、チームの日本一に大きく貢献しました。
ただ懸念された「酷使」は次のシーズンに大きく響きます。春先に右肩不調でリハビリ組で過ごすと、シーズンが入った後も中々調子が上がらず、30試合の登板で終えます。そして昨シーズンも大半を2軍で過ごし1軍登板は僅か6試合。シーズン終了後にソフトバンクから自由契約を通達される結果となりました。
②怪我と血行障害
次に鈴木翔太投手です。2013年聖隷クリストファー高等学校からドラフト1位で中日に入団。高卒ながらルーキーイヤーに5試合に登板する等、球団の期待を感じる年でもありました。その後1年は下積みとしてウエスタンリーグで継続的に登板して、満を持してローテーション入りかと囁かれた2016年、度重なる怪我で1軍登板無しに終わります。
2017年には怪我も癒え15登板、5勝を挙げますが翌2018年には血行障害が発症、僅か2試合の登板に終わり、翌2020年は1軍登板無しに終わり戦力外となりました。
③技巧派中継ぎとして
加治屋投手はフォークのキレに定評がある投手、鈴木投手はストレートに特徴のある投手で共に怪我に苦しんでいるという共通点はありますが、まだまだ現役で十分プレー出来る投手です。阪神が契約を真っ先に取り付けたのも納得出来ます。
特に加治屋投手はソフトバンクでの活躍が印象に残っていて、奪三振力が高く正直かなり期待しています。スアレス投手の時にも感じましたが、むしろこのレベルの投手が戦力外になるソフトバンクの投手陣の凄さを改めて感じます。
鈴木投手は育成契約とのことなので、まずは支配下登録をして先発ローテーションとして名乗りを上げたい所です。
また共に2013年のドラフト1位なので、阪神ドラフト1位の岩貞投手にも刺激になってくると思います。
縦縞のユニフォームを着て再起を図る2投手。頑張って欲しいです。
では