※ネタばれ有
今回は映画「ソーシャルネットワーク」について書いていきたいと思います。
①Facebookの立ち上げ
今作はSNSサイトの「Facebook」を創設したマーク・ザッカーバーグ氏やその周りの人物を描いた作品です。
・Facebookの発展を描いた回想シーン
・証言録取のために宣誓供述を行うザッカーバーク氏含む関係者
の2シーンが交互に流される展開になっています。
2003年ハーバード大学2年生のマーク・ザッカーバーグは所謂「パソコンおたく」であり、恋人のエリカと口論するところから回想シーンが始まります。
その腹いせに女性の格付けサイト「Facemash」を立ち上げたマークですがサイトは瞬く間に話題となり、立ち上げからアクセスが集中して4時間でサーバーをダウンさせる事件を起こします。
処分を受けたマークですが、そのプログラミング能力に目を付けたウィンクルヴォス兄弟にハーバード大学の学生専用コミュニティサイト「ハーバード・コネクション」の制作協力を依頼します。そこでヒントを得たマークは親友のエドゥアルド・サベリンに出資を依頼、独自にサイトを立ち上げます。それがSNS「The Facebook」で瞬く間に大学内に広がっていきます。
しかしその行動はウィンクルヴォス兄弟にはアイデアの盗作であり後々大問題へと発展します。
探求心が強く我儘、プログラミング能力は抜群に高いもののコミュニケーション能力に欠けるマークの性格を妙実に表しています。
②発展と亀裂
マークは「The Facebook」を大学内だけでなく他大学へもどんどん開放していきます。
そして「Napster」の設立者であるショーン・パーカーと出会います。マークとショーンはすっかり意気投合、サイトの名前を「The Facebook」から「Facebook」に変更し本格的に事業を拡大します。一方エドゥアルドはニューヨークでスポンサー探しをしていましたが、自分の知らない間に次々と事が進んでいることや自分が蚊帳の外に置かれて事に激怒、友情に亀裂が入ることとなります。
純粋にサイトを発展させたい「技術者」マーク、一度成功を収め非常に話術に長ける「ビジネスマン」ショーン、会社の発展を願い堅実的に動いていた「経営者」エドゥアルド、三人の思惑の違い、共通点が見える内容となっています。
③決別と和解
ウィンクルヴォス兄弟は「Facebook」の巨大化に伴い遂に訴訟を決意します。そしてエドゥアルドは持ち株比率を落とされる罠に嵌められ、CFO(最高財務責任者)を降りることに。マークとの完全な決別です。勿論エドゥアルドは訴訟を起こし、マークは2つの訴訟を抱えることになりもう一つのシーンに繋がります。結果、
・マークは示談で決着をつけることを決意
・ショーンはコカイン所持容疑によって逮捕、「Facebook」を去る
・エドゥアルドは共同設立者としての肩書きおよび株式を取り戻す
ことになります。
最後マークは「Facebook」で別れた元恋人のエリカに友達申請を行います。
SNSの発展を描いたドキュメント作品化かと思いきやお金や権力に翻弄され、裏切りまでもが存在する人間ドラマ。「ソーシャルネットワーク」にはそれがふんだんに詰め込まれています。
では