ポーランド代表のクシシュトフ・ピョンテク選手のACミランからヘルタ・ベルリンへの移籍が決まりました。
①生粋のゴールハンター
この言葉に最も当てはまる選手の一人だと思います。まずゴールに直結する動きが長けています。裏のスペースの抜け出しのタイミングの良さ、シュートに持っていく際のスペースの確保やタイミングのずらし方などに特長があります。またボールの収め方も上手く多少雑なロングボールやクロスも強引に収めてしまう上手さや強さを持っています。シュートレンジも広く精度が高いのでペナルティエリア外でも十分脅威になり得ます。半面いわゆる「味方を生かすプレー」が苦手でポストプレーの確度やスペースメイクに課題があると思います。またドリブルやテクニックも標準で独力で局面を打開するタイプではありません。
②生かされなかった個性
ジェノアでのブレイクを経てACミランに入団したピョンテクですが最初の半年は得点パターンがある程度存在していたチームにおいて起爆剤として機能しました。しかし今シーズンに入り監督交代が続出した中、攻撃戦術が定まらないまま自らのプレーを見失った感がありました。味方のサポートが少なく個での打開を求められてしまい、ポストプレーなど苦手としているプレーをせざるを得なかったのが主な原因だと思われます。タイプが全く違うイブラヒモビッチとの共存を試さなかったことからもチームがピョンテクの個性を生かしきれなかったと言えます。
③ヘルタ・ベルリンでの働き
正直ブンデスリーガはハイライトぐらいでしか見ていませんのではっきりとは言えませんがヘルタベルリンの攻撃は個々の能力に依存する傾向が強いと思われます。なのでピョンテクはいち早く自分の特長をとらえ生かして貰う環境を整える必要性がありそうです。またチームの戦術で大きく貢献度が変わる選手なのでクリンスマン監督の手腕が問われることになりそうです。ミランで生かせなかった特長を是非発揮して頂きたいと思います。
では