プロ野球のFA移籍も残すは海外のみと落ち着いて来ていますが、少し疑問に思ったことがありました。
なぜFAの補償問題にドラフト指名権の譲渡が全く話で挙がってこないのか?ということです。
もちろんネットやニュースではよく取り上げられています。メジャーでも採用されている方法ですし、なにより人的補償の代替案としては最もベターな案だと思います。
私もその一員で、
Aランク選手=ドラフト2位指名権の譲渡
Bランク選手=ドラフト3位指名権の譲渡
Cランク選手=従来通り保証なし
が一番の落としどころだと思っています。
しかし球団からは一言もそういう声が聞こえていません。巨人の原監督は人的補償の撤廃又はプロテクト枠の拡大。楽天の石井GMからは疑問を言うだけで具体案は出ませんでした。
発言することは素晴らしいことだと思いますが「自分たちの都合の良いほうに持って行ってる」と捉えられても仕方がないと思います。
それはドラフト指名権の譲渡は獲得する球団にとっては最悪の条件であると考えているからだと思います。人的補償<ドラフト指名権かと。
理由
・人的補償は球団にとってそれほどの痛手ではない。
そもそも人的補償が痛ければABランクのFA選手は獲得しません。そしてリストを作成するのも球団です。プロテクト枠の拡大は獲得する球団の勝手な言い分であると思います。選手側も人的補償=悪だとは思っていないと思います。君が必要だ!!って相手球団から言われて悪い気はしないと思いますので。
・ドラフト戦略の重要性
ドラフトは2位、3位の育ち方で5年後の結果が大きく変わると言われています。その権利を失う=未来の戦力を失うわけですから、FA選手=今の戦力を失う相手球団とのバランスも今と比べてもいいかと思います。人的補償での戦力アップはドラフトに比べても小さいと考えています。人的補償での移籍選手で大成功した選手は巨人→広島の一岡選手ぐらいしか思いつかないので。
以上2点を考えれば、そもそも球団側にはドラフト指名権譲渡は頭にないのでは?と思ってしまいます。
まあ今回の話で何かが大きく変わるわけではないかと思いますが、人的補償の廃止のみが行われた場合、一部の金満球団(ソフトバンク、楽天、巨人、阪神)に戦力が集中し、「戦力均衡」が大きく崩れてしまう可能性があります。阪神ファンである私も正直面白くないなと思います。戦力均衡がプロ野球の大きな魅力の一つだと思うので。
だからお願いします。FA制度は緩くするならドラフト指名権の譲渡に変えちゃって下さい。よろしくです。
では