今回は主要欧州リーグの2024~2025シーズン序盤のインパクトチームについて書いていきたいと思います。
順位はもちろんのこと、戦術、内容でインパクトを残したチーム中心で書いていきます。
4回目は「フランクフルト」です。
主な布陣&選手
①先行投資の意味合いがあった移籍市場
昨季得点力不足に悩みながらも6位に食い込んだフランクフルトですが、シーズン終了後に長年の功労者である長谷部とローデが引退。
そして夏の移籍市場では守備陣の中心だったパチョがパリSGに引き抜かれるも即戦力級の補強はダフートのみで、クリステンセン、テアテはレンタルで獲得。あとは先行投資の意味合いがある強化に留まりました。
その為今シーズンは昨年の選手達をベースにリーグ戦を戦う事に。正直チャンピオンズリーグ出場権を狙える程の躍進というよりは、安定的に欧州カップ戦出場権争いを繰り広げられる戦い方が期待されていました。
②躍進のきっかけとなった大爆発
しかしチームは良い意味で期待を裏切る事となります。4-4-2からの強度の高いハイプレスでボールを刈り取ると、素早く裏にボールを送り込むカウンターが徹底。ビルドアップでは右サイドのクリステンセンを高い位置に張らせる右肩上がりの形で攻撃を構築し攻守共に安定した戦い方を披露しています。
ただ昨シーズンからの大きな違いは早くも二桁得点に達したマーモウシュの大爆発。昨シーズン12ゴールを挙げブレイクしたものの、今シーズンはエリア内のポジショニングに更に磨きを欠け量産体制に。持ち前のスピードやドリブルテクニックも健在で、今やブンデスリーガで屈指のアタッカーに成長しています。
また2トップを組んでいるエキティケとの相性も良くゴールのお膳立ても。二人でリーグ戦14ゴールを挙げており、驚異的な2トップとなっています。
強豪バイエルン戦では2トップ揃い踏みで3ゴールを挙げる活躍。今後もこの破壊力溢れる攻撃ユニットは他クラブの脅威になってくるでしょう。
③攻守のバランスは取れているだけに
ただ守備陣はマークの受け渡しや個の判断に課題があり、どうしても質には不足感はあります。
それでもトップメラー監督は試合によっては5バックも辞さない巧みな守備戦術で不足感をカバー。攻守のバランスは取れているだけに攻撃陣がいかに得点を積み重ねられるかが勝負となりそうです。
ギラシとウンダブがブレイクし躍進した昨シーズンのシュツットガルドを彷彿とさせる勢いを持っているフランクフルト。冬にマーモウシュの引き抜きを阻止できれば2022-2023シーズン以来のチャンピオンズリーグ出場も十分可能な為、その戦いぶりに注目です。
では
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