※ネタバレ有り
今回は「転生したらスライムだった件」について書いていきたいと思います。
①最弱モンスターからの成り上がり譚
転生したらスライムだった件(略して転スラ)は小説投稿サイト「小説家になろう」にて2013年2月20日から連載され、2015年に月刊少年シリウスにて漫画化。さらに2018年にはテレビアニメ化が決定しており、2024年4月から第3期が放映されています。
この作品は転生モノでよく見かける主人公が「立場が弱かった前世→俺TUEEE」系では無く、「特に問題ない前世→最弱モンスター」と趣向が異なっており、その成り上がり譚が多くのファンを取り込み人気を得ました。
またそのモンスターも「ゴブリン」や「ピクシー」等、展開が作りやすく比較的転生させやすい人型ではなく、不定形で生活している姿すら想像できない「スライム」。「ドラゴンクエスト」シリーズを筆頭に非常に人気があり、尚且つ親しみがあるキャラにしたのもこの作品に入りやすい要因になっています。
②成熟した社会人の主人公
また主人公が成熟した社会人であることも大きな特徴で、いきなり強い力を得て暴走する「未熟さ」を露呈する事はありません。(代わりに周りの人間が見事に暴走していますが、、、)
その為強い魔力を得て魔物を従えても衣食住にまず目を向ける等(普通なら他方へ侵略します。)かなり合理的で淡々と物事を進めており、正直主人公周りの抑揚はありません。
しかしこの物語は交易等の流通、それによる政治問題等かなり広い視点で物事が動いており、「マインクラフト」のような開発シミュレーションや「信長の野望」のような戦略シミュレーションゲームが好きな方はより楽しめると思います。
③魅力的なキャラクター
また主人公のキャラに癖が少ない代わりに他キャラは癖が強く魅力的なキャラクターが多く、
・強大な力を持ちながらもお調子者でおだてに弱い「ヴェルドラ」
・自称「秘書」ながら全てを力で解決しようとする「シオン」
・ワイルドな風貌を持ちながら生真面目で職人気質な「ゲルド」
等多数族で魅力的なキャラが登場しています。
対して人間キャラはやや保守的で何かと悪だくみをするキャラが多いですが、
・人間であろうと魔物であろうと構わず利益を求める商売人「ガルド」
・ややお人好し過ぎる部分はあるものの面倒見が良い「ヨウム」
・頑固ではあるものの平和を求める聖騎士「ヒナタ」
等協力的な人物はとことん魅力的で、主人公がほぼ完成された人格をしているだけに他キャラの成長を見守るアニメともなっています。
兎に角キャラも設定も多い為、非常にカロリーが高いアニメですがその準備さえしていれば非常に楽しめる転スラ。現在3期も絶賛放映中なのでお勧めしたいアニメとなっています。
では
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