マンチェスターシティvsトッテナム～内容こそは振るわなかったものの個の力で見事逆転～【サッカー】

共に直近のダービーで敗北したチーム同士の対決。何とか結果、内容共に持ち直したい所です。

ということで先日行われたプレミアリーグ7節延期分、マンチェスターシティvsトッテナムの感想です。

両チームのスタメン＆結果

前半

シティは守備4-4-1-1、攻撃時にリコ・ルイスをボランチにして3-4-3にする4-2-3-1、対するトッテナムは守備5-4-1の3-4-3を採用していました。

試合は共にハイプレスをかけあう激しい展開になりますが、徐々にシティがボールを保持することに。センターバックの攻め上がりもあり押し込みものの、ロリスのセーブもありトッテナム守備陣を崩すことが出来ません。

するとシティは徐々にポジショニングにズレを作れなくなったシティがトッテナムのプレスでボールを失ってくると、エデルソンのパスがベンタンクールに引っ掛けられクルゼフスキにシュートを決められトッテナムが先制します。

さらにペナルティエリアでロドリと競り合ったケインのシュートをエデルソンが弾くと、エメルソンが詰め瞬く間に2点差に。終了間際にアウェイチームが2点のリードを奪って前半を終えます。

後半

後半2点のリードを奪われたシティはハイプレスの強度を高めトッテナムに圧力を与えると、マフレズが素晴らしい切り返しでペリシッチを躱し放ったクロスのこぼれ球をフリアン・アルバレスが押し込み1点を返します。

さらに陣形を押し込んだシティはロドリの浮き球にマフレズが頭で折り返し、最後はハーランドが押し込み僅かな時間で同点に追いつくと、マフレズが再びペリシッチを入れ替わりで抜くとニアに強烈なシュートを突き刺し、遂に逆転に成功します。

反撃に出たいトッテナムはセセニョン、ビスマ、リシャルリソン、ラングレを投入し打開を試みるもののシティの守備に脅威を与えることが出来ず、逆にエデルソンのロングボールをラングレがコントロールミスすると、マフレズが掻っ攫いそのままゴール。

そして試合はそのまま終了。シティが見事な逆転勝利を挙げました。

総評

シティは結果だけを見ると見事な逆転勝ちを収めたものの、試合後のグアルディオラ監督の会見からあったように前半の出来は良くなかったと思います。

特に代名詞でもあるハイプレスの意思疎通が内を切るか外を切るかが曖昧で、決してビルドアップ能力に優れているとは言えないトッテナムに悉く外される事に。

後半から抑え所をしっかりと定め修正するも、周到な準備が売りであるサッカーらしからぬ粗（雑さ）が見られることとなりました。

しかしそんな中で極上の輝きを見せたのがマフレズ。鋭い切り返しで対応するペリシッチを途中交代に追い込み、自身も2ゴール1アシストと躍動。

そしてリコ・ルイスは偽サイドバックの難しいタスクを見事にこなし先制点の起点になる等戦術理解力の高さを見せつけました。

対するトッテナムは前半2点リードを奪うものの後半でまさかの4失点を喫し逆転負け。やはり気になるのはビルドアップで、精度に欠けポジションバランスも崩れる等シティの強度を高くしたハイプレスに耐え得るものではありませんでした。

そんな中でもベンタンクールが復帰し強度の高いプレーを見せたのは救いですが、質の差は歴然としており、冬の強化が待たれる所です。

内容こそは振るわなかったものの個の力で見事逆転したシティ。今後グアルディオラ監督がどのようなサッカーを構築するかも含めて、注目していきたいと思います。

では

きちのうすめ雑記