ローマvsナポリ～1986年以来のセリエA11連勝～【サッカー】

公式戦10連勝中と目下絶好調のナポリ。対するはインテルに勝利する等コチラもリーグ3連勝を果たしているローマ。ナポリが攻め切るか、ローマが守り切るか、注目のデルビー・デル・ソーレ（太陽のダービー）です。

ということで先日行われたローマvsナポリの感想です。

両チームのスタメン＆結果

前半

ローマは守備5-3-2の3-5-2、対するナポリは守備4-2-1-3の4-2-3-1を採用していました。

試合は意外にもローマがロボツカを消すミドルプレスでナポリの左肩上がりのビルドアップを阻害し主導権を握っていきます。それでもナポリはオシムヘンに当てサイドを生かそうとしますが、ローマのスペースを消す守備に阻まれてペナルティエリア付近にすら侵入できません。

一方ローマもウイングバックの位置取りに難がありボールを繋げず、攻撃はエイブラハムへのロングボールに頼ることに。しかしそのロングボールもキム・ミンジェに弾き返され主な攻撃はザニオーロのドリブルのみ。共に決め手に欠き前半を終えます。

後半

後半ナポリはジエリンスキがドリブルなどでアクセントを付けると、試合の主導権を握っていきます。またローマが運動量が落ちていた為、クワラツヘリア、ロサーノが徐々にサイドを攻略していきチャンスを作っていきます。しかしスモーリングを中心にローマ守備陣が粘りを見せるも、カウンターからのロングボールに驚異的なスピードと体幹を見せスモーリングを振り切ったオシムヘンがゴールを決め先制。

そのまま試合は終了し、ダービー1戦目はナポリが勝利することとなりました。

総評

ローマはロボツカを抑えつつ中央を固める守備でナポリ攻撃陣を機能不全に陥れるものの、カウンターからの個人技で敗戦とかなり悔しい結果となりました。

特にスモーリングは失点のワンプレー以外はオシムヘンを完封。さらにカバーリング、シュートブロックと素晴らしい働きを見せました。

しかしサッカーは守るだけでは勝てません。特に守備からのカウンターはナポリのようなチームに対しては有効なものの、フィニッシュに繋げる術がエイブラハムの落とし、ザニオーロのドリブル、セットプレーぐらいしか無いのは余りにも少なすぎます。

特にカルスドルプ、スピナッツォーラと攻撃に持ち味を発揮するウイングバックがいる為、もう少し彼らを生かす方法を考えないと、今のローマの戦力では強豪相手に脅威を与え続けるのは難しいと思われ、モウリーニョ監督の判断に注目されます。

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一方ナポリは前半はほぼ完封されたものの、後半に相手の隙を突くしたたかさを見せ勝利を挙げました。特に機能していなかったビルドアップ面のサポートを増やし迂回ルートを作り、ゆさぶりローマを疲弊させた修正は素晴らしく、流石スパレッティ監督の采配と言えます。

ただ低調だった前半にエイブラハムから自由を奪ったキム・ミンジェの対人の強さ、そして決勝点を挙げたオシムヘン等個の力も際立っていたことも確かで、多くの怪我人が出ない限り（特に守備陣）、この勢いは落ちる気配は無さそうです。

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セリエA11連勝は初めてスクデットを獲得した1986年以来のクラブタイ記録。この勢いを何処まで続けられるか、注目です。

では