今回は2021年欧州選手権を最後に退任するヨアヒム・レーヴ監督について書いていきたいと思います。
①ヘッドコーチから代表監督へ
レーヴ監督はシュツットガルト、フェネルバフチェ、アウストリアウィーンで監督を務めた後、2004年ドイツ代表のヘッドコーチに就任します。
当時のドイツ代表は2006年W杯を控えているにも関わらず世代交代で失敗し、ユーロ2004ではチェコ、オランダと組まれた不運もありましたが、グループリーグ敗退を喫し危機的状況に追い込まれていました。
しかし母国のワールドカップではクリンスマン監督の元チームは躍進。シュバインシュタイガーやラーム、ポドルスキ等、後々ドイツ代表を支える若手選手が台頭するなど、アグレッシブで攻撃的なサッカーを展開し3位という好成績で大会を終えます。
そのチームにおいてレーヴコーチの功績は非常に大きかったとされ、クリンスマン監督退任後正式にドイツ代表を率いることになりました。
②大輪の花
レーヴ監督は2008年のユーロで準優勝、2010年W杯は3位、2012年のユーロでも3位と好成績を上げ続けます。世代交代も上手く行き、ノイアー、フンメルス、クロース、ミュラーなど長年軸としてプレーする選手達が台頭、定着していきました。
そして2014年ブラジルW杯で大輪の花を咲かせます。長年の積み重ねによる他の強豪国を寄せ付けない成熟度を見せつけ、臨機応変な攻撃サッカーを見せつけます。
初戦のポルトガルを一蹴しグループリーグを首位で通過すると、ベスト8ではデシャン監督率いるフランスを撃破、そしてベスト4では開催国ブラジルをなんと7-1で粉砕します(ミネイロンの惨劇)。決勝ではメッシを中心としたアルゼンチンを破り世界一になり、ドイツの復権を知らしめた大会となりました。
③長期政権による功罪
しかしそれ以降長期政権による弊害が現れてきてます。ユーロ2016はフランスに敗退するもののベスト4に入りその強さは維持できていましたが、2018年W杯はまさかの予選敗退。主力選手のコンディション不良という懸念もありましたが、怪我明けで十分なコンディションで臨めなかったノイアーの起用への拘り、グループリーグに対しての準備不足など様々な問題が噴出してしまいます。
しかしこの惨敗を受けてもドイツサッカー協会はレーヴ監督の続投を決め、チーム改革を進めていきます。
ただその方法が拙かったです。ミュラー、ボアテング、フンメルスを何の通告もなく代表に呼ばない事を発表し、彼らに猛反発されることに。
過去バラック等中心選手をドラスティックに変えた実績はあったのでそれ自体は問題にはされませんでしたが、肝心のピッチ内ではネーションズリーグでスペインに大敗(0-6)する等強さを示すことは出来ず今や彼らの復帰が度々持ち上がっています。(上記の選手達は衰えを見せることなくハイパフォーマンスを続けていたのも輪をかけています。)
そんな中2022年まであったカタールW杯までの契約を全うすることが出来ず退任となりました。後任にはクロップ監督(リヴァプール)、フリック監督(バイエルン)が浮上していますが、どちらもクラブで立場を失っているわけではなく代表監督に就任するメリットは殆ど無いと思うので、交渉は難航を極めるでしょう。個人的にはフリック監督の方が可能性は高いと思います。
15年もの間指揮を執り、「長期政権による功罪」を様々な意味で見せてくれたレーヴ監督。最後の大舞台であるユーロ2021で有終の美を飾れるか注目です。
では
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