先日行われたコッパイタリア決勝ナポリvsユベントスの感想です。
両チームのスタメン
ナポリ
GK:メレト
DF:ディ・ロレンツォ、マクシモビッチ、クリバリ、マリオ・ルイ
MF:カジェホン、ファビアン・ルイス、デンメ、ジエリンスキ、インシーニェ
FW:メルテンス
ユベントス
GK:ブッフォン
DF:クアドラード、デ・リフト、ボヌッチ、アレックス・サンドロ
MF:ベンタンクール、ピアニッチ、マテュイディ
FW:ドグラス・コスタ、ディバラ、クリスティアーノ・ロナウド
①ナポリの安定感
6年ぶりの優勝を狙うナポリと2年ぶりの優勝を狙うユベントスの1戦です。
開始攻勢に出たのはユベントス。DFが中央にやや絞りブロック守備を敷くナポリに対して、サイドを起点とする崩しを狙いますが裏に走る動きに乏しく、攻撃の奥行きがありませんでした。通常はマテュイディ&ロナウドでライン間を広げる役目を担いますが、ロナウドの動きが重く機能しませんでした。
一方ナポリも慎重な動きに終始し、ベンタンクール&マテュイディが高い位置でプレスをかける為、ファビアン・ルイス、デンメがボールを散らせない状況が続きます。
しかしガットゥーゾ監督に代わってからのナポリの安定感は特筆に値します。運動量に不安はあるものの再開後でも変わらぬ守備の安定感でした。
②ガットゥーゾ監督の修正力
後半ナポリが修正を施します。ファビアン・ルイス、ジエリンスキを低めに止め、デンメを上手く消していたベンタンクールの行動範囲を広げギャップを作ることに成功しました。恩恵を受けたデンメは自由にパスを散らすことが出来、ジエリンスキも推進力を生かすことが出来て一気に流れを持ってこれました。
しかしそこに立ちふさがったのが「大ベテラン」ブッフォン。終了間際のビッグセーブなど見事な動きを見せました。
ユベントスはナポリの修正後、ダニーロ、ベルナルデスキ、ラムジーを投入しますが流れを傾けることは出来ず中途半端に前掛かりになってしまい逆にナポリの勢いを増すことになってしまいます。試合は決着つかずPK戦に持ち込まれます。
③GKが輝いた試合
PK戦では今シーズン控えに甘んじていたメレトが初っ端ディバラのシュートを止める等大活躍。見事に6年ぶりのタイトルに輝きました。
就任後今まで華麗だがやや勝負弱いイメージがあったナポリを戦え規律ある集団にまとめ上げたガットゥーゾ監督の手腕は特筆に値します。ACミラン監督時代のメンタルと守備だけに頼っていたサッカーの面影は見る影もないぐらい戦略、戦術も進化しています。本当に驚きです。
ユベントスは後半からの修正が全く出来ていませんでした。頼りの個人技も不発し、再開後から不安定な戦いが続いています。ブッフォンの活躍は嬉しい限りでしたが、、、。
では