きちのうすめ雑記

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ワードで楽しむプロ野球~育成選手制度~【プロ野球】

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今回はプロ野球でよく出ているワードについて書いていきます。


18回目は「育成選手制度」です。

①実戦よりも育成を主目的とした選手契約のための制度

育成選手制度とは実戦よりも育成を主目的とした選手契約のための制度です。

元々1965年のドラフト制度が導入されてから、公式戦の出場は出来ないもののチームの練習には参加可能な「練習生」がいましたが、

・有望な学生を球団職員として契約し囲い込む

・怪我や米国への野球留学で出場機会のない選手を任意引退公示により支配下から外す

という方法がまかり通っており、明らかに不平等が生じていたので1992年に廃止。

その後2005年にアマチュア野球の廃部が相次いでいたことにより「準支配下登録選手」の制度の導入が審議され、その後正式に導入。2007年にはシーズン中の支配下選手から育成選手への契約切り替えの禁止等、細かい制度の見直しを経て今に至ります。

 

②目的と離れた使われ方と過度な育成獲得による弊害

そこから15年以上経った今育成選手制度は大きな岐路に立っている状況です。

その理由としては、長期離脱を負った選手が育成に回るのは制度上問題ない使い方ではあるものの明らかにその人数が多く、オフに大型補強(特に人的補償が発生する可能性の高いFA補強)の枠空けであると疑われるような動きが行われ議論になる等、本来の育成という目的と離れた使い方が多くなっている事。

kichitan.hatenablog.com

 

またソフトバンクは毎年50人以上の育成選手を抱え込んでいますが、その中には高卒の選手も数多く過度と評されることに。そしてその分若くして戦力外になる選手も多く、所謂「数うちゃ当たる」状態になっており、今年は育成1位に指名された古川投手がそれを憂慮したのか入団を辞退。育成選手を多く獲得する弊害も起きています。

 

③制度そのものの見直しが必要な時期に

ただ正直前述した例はいずれも制度に違反している訳では無く、1例目は怪我による戦力外を多く出さない為、2例目はその分最高と言える練習施設や環境を与えているというプラスの面が確実にあり、球団が攻められる謂れは無いと言えます。

ただ前述したように問題はあることは確かで、今後は

支配下枠から一時的に外す「負傷者枠」(支配下には入らないものの人的補償の枠やトレードの対象にはなる)を設ける

・将来的な選択肢が多い高卒の育成選手の獲得制限

等、制度そのものの見直しが必要な時期に差し掛かっていると言っても良いでしょう。

 

本来の目的とは違う所で話題になってしまっている育成制度。NPBが今後どのような対策を立てるのか、その動きにも注目です。

 

では

 

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