ロペテギ監督の涙が感慨深いです。
てなことで今回はヨーロッパリーグ決勝セビージャvsインテルについて書いていきたいと思います。
両チームのスタメン
セビージャ
GK:ブヌ
DF:ヘスス・ナバス、クンデ、ヂエゴ・カルロス、レギロン
FW:デ・ヨング
インテル
GK:ハンダノビッチ
DF:ゴディン、デ・フライ、バストーニ
MF:ダンブロージオ、バレッラ、ブロゾビッチ、ガリアルディーニ、ヤング
FW:ルカク、ラウタロ・マルティネス
セビージャ 3-2 インテル
デ・ヨング(前12)(前33)ヂエゴ・カルロス(後29)、ルカク(前5)ゴディン(前35)
①一進一退の展開
セビージャは準決勝で決勝点をあげたデ・ヨングを起用、ハイプレスから素早くサイドに展開する戦術を採用してきました。一方インテルは5-3-2のブロックを敷き2トップがサイドバック裏のスペースを狙うカウンターを仕掛けていました。
試合はいきなり動きます。ヂエゴ・カルロスがルカクを止められず、PKを与えてしまいインテルが先制します。しかしセビージャも3センターの弱点であるサイドからの揺さぶりを徹底しクロスからデ・ヨングが決め同点、そしてセットプレーから再びデ・ヨングが決め逆転。ロペテギ監督の起用が的中した形となりました。
しかしインテルもセットプレーからゴディンが同点ゴール。一進一退の展開で前半が終わります。
②再びセットプレー
後半セビージャは3人でビルドアップを始め主導権を取ろうとします。一方インテルもブロゾビッチを落としてのビルドアップで対抗します。しかしセビージャが上手くサイドの数的優位を生かし上手く中央に入っており、一方インテルはハーフスペースが取れず縦パスが悉く引っ掛かってしまいます。
そして再びセットプレーのチャンスからヂエゴ・カルロスのバイシクルシュートがルカクに当たり、貴重な勝ち越し点を挙げます。インテルはエリクセン、アレクシス・サンチェス、モーゼス、カントレーバなど次々と攻撃的なタレントを投入しますが最後までビルドアップで引っ掛かり力及ばず、セビージャがUEFAカップも含めて6度目の優勝を果たしました。
③周到な準備
セビージャはやはり「周到な準備」が功を奏したと思います。3センターの弱点、ルカクにボールを集めさせ、ラウタロ・マルティネスを無効化させる方法、デザインされたセットプレーの形など全てが上手くいったと思います。ロペテギ監督は地に落ちた昨シーズンから再び評価されそうです。
一方インテルはコンテ監督の戦術が丸裸にされ対応された印象が強いです。ラウタロ・マルティネスへのパスコースを消され、3センターの弱点を突かれ、サイドでの数的優位を生かされる、そしてセットプレーで点を取られる。3バック戦術を突き詰めたからこそ起こる弊害に最後まで苦しめられた感があります。辞任の話もありますが僅かな短期間で完成度を高めた監督なので、来シーズンも引き続き見たいチームでもあります。
では