きちのうすめ雑記

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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密~人工知能の父~【映画】

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※ネタばれ有

 

希有な天才が時代に振り回される。歴史のあるあるですが知るたびに切なくなってしまいます。

今回は映画 「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密

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出典:シネマトゥデイ

人工知能の父

本作の主人公は「人工知能の父」と呼ばれた実在する人物、アラン・チューリングを主人公とした話です。

時は第二次世界大戦、ドイツのナチスは難解な暗号機「エニグマ」を使い情報を守りヨーロッパの戦場を席巻していました。イギリスの数学者で暗号解読のスペシャリストであるチューリングは、エニグマを解析するためにチームを組まされ日夜暗号解読に勤しむのでした。しかしチューイングは

・人の気持ちを汲み取ることが出来ない

・一度没頭してしまうと周りが見えなくなる

・自分の予定を狂わされるのには耐えられない

所謂「アスペルガー症候群」であり、責任者でありながら即メンバーを解雇、他メンバーにろくに説明もせず新メンバーを加入させ、暗号解読の機械の開発を独りで進める等次第にメンバーから孤立、成果を上げられずに時は進みます。

 

エニグマの解読

それを救ったのは新しく加入したジョーン・クラークでした。彼女がチューリングと彼のチームの仲を取り持ち徐々にチームワークが生まれ、暗号解読機「クリストファー」を完成させます。しかしさらなる問題が起こりました。

・解読が追いつかない装置の破棄

・ジョーンの解雇

チューリングが同性愛者であること

装置は通信を傍受していた職員のヒントで格段に解読が早くなり、ついにエニグマの解読を果たすことが出来ました。またジョーンは「既婚者であれば問題ない」というチューリングの発案で結婚することに。しかし同性愛者であることはチューリングを余計に苦しめることになります。またエニグマの解読は周囲に知らされてはならないとされ、目の前の助けられる命を見逃さなければならない苦しみを味わうこととなりました。

 

イミテーション・ゲーム

クリストファーの活躍で第二次世界大戦終結に向かいますが、スパイの存在でチューリングはジョーンを別れざると得なくなってしまいます。

そしてその後チューリングは同性愛者として逮捕されます。当時同性愛は違法として逮捕され服役か投薬による去勢を選択させられますがチューリングは後者を選びます。

弱ったチューリングにジョーンは戦争終結を伝えこの言葉を投げかけます。

「誰も予想しなかった人物が、誰も想像しなかった偉業を成し遂げる事だってある。」

 

チューリングは1954年に自殺してしまいますが、後2013年、エリザベス2世女王に恩赦が与えられ延べ1400万人を救った英雄として讃えられています。

 

最後にイミテーション・ゲームをしたいと思います。

「彼(アラン)は人間ですか、機械ですか、英雄ですか、犯罪者ですか?」

 

では