今回は主要欧州リーグの2024~2025シーズン、前半戦振り返りと冬の移籍情報について書いていきたいと思います。
5回目は「パリSG」です。

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基本フォーメーション

①監督の志向するサッカーを推進するも
「絶対的エース」であるエンバぺを放出。新たなサイクルの構築を迫られたパリですが、同時に監督の志向するサッカーを推進できるチャンスであり、デンべレ、バルコラを両翼にしてアセンシオをゼロトップとする攻撃、そしてボールの早期奪取を目指すハイプレスの構築など独自性を打ち出しました。
しかし国内では個の質で押し切れる場面が目立ここまでリーグ戦無敗と無類の強さを見せるも、欧州カップ戦ではウイングの飛び出しの少なさや切り替えの守備が緩く攻撃が停滞。デンべレを0トップ気味に使う布陣も試してはいるものの裏抜けの意識は薄く個人技頼みに終始し、攻撃の型を未だ作り切れてはいません。
その弊害もあり、チャンピオンズリーグでは組み合わせの悪さも相まってここまで黒星先行の状況。残り2節も同じく厳しい状況にあるマンチェスターシティとシュツットガルド。監督が攻撃陣の構成を見誤れば最悪の結果も待ち受けているでしょう。
②世界最高とも言えるサイドアタックを実現
それでもデンべレ、ハキミのいる右サイドの攻撃の迫力や打開力は世界でも隋一。デンべレは両足から繰り出すドリブルとキックで違いを生み出し続け今や新たなチームのアイコンになり、ハキミは攻め上がりの鋭さやスピード溢れるドリブルに加えて、守備でもカバーリング能力の高さを見せ攻守共に大活躍。今や世界最高峰の右サイドバックとして君臨しています。
また新加入のジョアン・ネヴェスは瞬く間にフィットし中盤のコントロールタワーに。様々なポジションで使われながらも正確なキックでチャンスを演出、時には自らゴールも決めているイ・ガンインと共にリーグ首位の立役者となっています。
③定まっていないエースの座
冬の移籍市場ではコロ・ムアニ、ゴンサロ・ラモスへの信頼がまだ薄く、未だ定まっていないストライカーの補強に動きそうで、オシムヘン(ガラタサライ)、テュラム(インテル)ギェケレシュ(スポルティング)等がリストアップされていますが、現実的なのはオシムヘン。エンリケ監督が求めるであろうセンターフォワード像とはやや外れそうですがその推進力とスピードは本物。
国内リーグや欧州カップ戦でもその能力を存分に発揮しているだけに、獲得となれば大きな力になるのは確か。起爆剤となり得る補強となりそうです。
他は新契約締結が破談し移籍濃厚なヌーノ・メンデスが抜ける左サイドバックの補強も進めておきたい所。今冬はピンポイントでの補強が行われそうです。
監督の志向サッカーがまだ表現されていない印象のあるパリ。チャンピオンズリーグで結果を残してなんぼのチームなので、ルイス・エンリケ監督はどのような策を講じるのか、注目です。
では
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