今回はマンチェスターユナイテッド就任が決まったルベン・アモリム監督について書いていきます。
経歴
アモリム監督は現役時代にベレネンセス、ベンフィカでプレーし、2010年W杯にも出場。中盤だけでなくサイドバックでのプレーが可能なプレイヤーでした。
その後2017年に現役を引退し、2018年にポルトガル3部のカーザ・ピアACの監督に就任するも短期間で辞任。2019年にブラガのリザーブチームの監督として就任するものの、3カ月後にトップチームの監督が解任され、後任として就任する事に。
するとポルトガルリーグのカップ戦の決勝で強豪FCポルトに勝利しタイトルを獲得。国内にインパクトを与えると、同年3月にスポルティングに引き抜かれる事になります。
そして本格的に迎えることになった2020-2021シーズンでは、今や彼の代名詞となっている3-4-3システムが見事に機能し実に19年ぶりのリーグタイトルをクラブにもたらし大きな期待に応えることに。その後3シーズンに渡りチームを率いり、昨シーズンは自身2度目となるリーグ制覇、そしてリーグカップも2連覇を果たす等、2強になりつつあったポルトガルリーグに楔を打ち込む事になります。
そして今シーズンも開幕からリーグ戦10連勝と絶好調ではあったものの、テン・ハーグ監督を解任したマンチェスターユナイテッドに引き抜かれる事に。世界最高峰のプレミアリーグに挑戦する事が決定しました。
①攻守において細部までデザイン
アモリム監督は攻守において細部までデザインする戦術が特徴的で、システマティックなサッカーを志向します。
攻撃面では3バックでありながらも相手のプレスに合わせ4バックでボールを運ぶ等様々な形を持ったビルドアップ。サイドロールを重要視し、単騎突破というよりはコンビネーションを用いたサイドアタックが特徴的で、かなりポジショニングに細かいらしいです。(守田選手談)
また守備ではバランス上仕込むのが難しいとされている5バックのハイプレスを実行できており、連動した強度の高いプレスを実現。
ポゼッションへの拘りはあるものの、上手くいかない時には長いボールを使用する等、戦術的な柔軟性はあるとは思われます。
この緻密な戦術、そして確かな実行力から次世代の名将候補に。選手の質は確かなだけに初年度からインパクトを与える采配は見せてくれそうです。
②未知数なマネジメント
しかし心配んなのはやはりそのマネジメント能力。マンチェスターユナイテッドはINEOSの参入によりかなりマシになったとは言われているものの、世界でもトップレベルでマネジメントするのが難しいクラブ。
プライドの高い選手の多さもさることながら影響力のあるOB陣も煩く、スポルティングとは段違いのプレッシャーに晒される事に。これまで数々の名将が困難に陥っていることからアモリム監督も一筋縄ではいかないでしょう。
またその就任の経緯も心配な所で、近年ジェラード監督(レンジャーズ→アストンビラ)、ポッター監督(ブライトン→チェルシー)が他クラブからシーズン途中に引き抜かれるもののチームを掌握しきれず、結果解任に追い込まれる事に。エメリ監督のような例外はあるものの、彼はプレミアリーグの経験がありなおかつ監督経験が豊富。アモリム監督も以前そのような経緯はあったとは言え(ブラガ→スポルティング)、今回は状況が全く違う状況。最初に躓いてしまうと茨の道が待っていると思います。
③迷える生え抜き選手の起用法
そんな中で気になるのはその戦い方。代名詞とも言える3-4-3を使うのであれば現状気になるのは本職では無いガルナチョとマズラウィぐらいしか適任者がいない左ウイングバックの人選。そしてチームの生え抜きで10番のラッシュフォードの起用法。
特に後者においてはプレス強度も緩く目に見えた数字も見せられず現状では使うのが難しい状況。現状レギュラーとして起用されている事自体に疑問符がある選手ではあるものの素材はピカ一なので、新監督の下で意識が変わるかどうか注目です。
その周りの喧騒やフロントの杜撰な経営で監督が働きづらい印象が強いマンチェスターユナイテッド。クラブは全面的に新監督をサポートし、今度こそ名門の「格」を取り戻す事が出来るのか、注目です。
では
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