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エリック・テン・ハーグ監督 解任~3年目でも見えなかった戦い方~【サッカー】

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今回はマンチェスターユナイテッド解任が決定したエリック・テン・ハーグ監督について書いていきます。

Getty Images

①選手を揃えることに成功したにも関わらず

テン・ハーグ監督は2022-2023シーズンにアヤックスからマンチェスターユナイテッドの指揮官に就任。

初年度は序盤で躓くも現実的な戦いを披露。さらに指揮官のマネジメントも功を奏しチームは戦う気持ちを取り戻しリーグ戦3位、リーグカップを制して一定の成果を挙げます。

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しかし迎えた昨シーズンは理想を追い求め過ぎ、さらに怪我人続出もあり低迷。最終的にライバルマンチェスターシティを破りFAカップを制したものの、初年度からのチームの積み上げを感じられずその去就が注目されました。

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そんな中クラブは監督に3年目のチャンスを与えることを決定。デ・リフト、マズラウィ等かつての教え子やヨロ、ザークツィー等若手の有望株、そしてウガルテなど弱点となっていたポジションの強化など的確な補強を敢行し、選手を揃えることに成功

しかしブライトン、リヴァプール戦で連敗を喫すると、トッテナム戦でも完敗し12位に低迷。さらにヨーロッパリーグでは格下とされるトゥベンテにホームで引き分け2節、3節でも引き分けに終わり未勝利に。そして9節のウェストハム戦に敗れ解任される事となりました。

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②3年目でも見えなかった戦い方

テン・ハーグ監督の持ち味は大胆なビルドアップとハイプレスであると評されていましたが、ビルドアップは2バック+1ボランチでボールを前進させ、なおかつ苦手なカゼミーロにボールを受けさせるというかなり無理な形であり、強度の高いプレスの餌食に。

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さらにハイプレスは遂行能力が物足りない選手を起用(特にラッシュフォード)してしまう事で機能性は著しく下がり、大きな穴を作ることに。結局機能したのは初年度の重心を低くしてのロングカウンター。結局3年目になってもその戦い方は定まらないままでした。

また前述したように自身の戦術に一致しないプレースタイルであるラッシュフォードの起用、そしてカゼミーロの司令塔起用、そして最近ではマズラウィのトップ下起用などその用兵にも疑問符が浮かんでおり、殆どピッチ上では自身の良さを見せることが出来ずクラブを去ることとなりました。

 

③気になる後任監督は

気になる後任監督ですが、暫定監督としてファン・ニステルローイ氏が就任。在籍5シーズンで公式戦150ゴールを決めたクラブ史に残るストライカで、PSVでの監督経験もあるレジェンドが再びオールドトラフォードのピッチに上がることとなりました。

戦術的には攻守の切り替えを重視するサッカーを志向し、ビルドアップ時にはサイドを広く使う傾向にあります。しかしサイドバックで詰まる場面があり、ハイプレスの連動性はディテールが詰められていない印象。正直戦術的な変化は期待出来ないものの、メンタル面での大きな変化はもたらせるはずで、解任ブーストをきっかけに勢いに乗っていきたい所です。(先日行われたカラバオカップでは快勝し幸先の良いスタートを切りました。)

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そして重要なのは次の正式な監督。有力候補であるアモリム監督(スポルティング)は現状所属クラブがあり、途中で監督を引き抜く方法はこれまで碌な結果になっておらず不安な所。

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正直今シーズンに限っては後任者を無理矢理連れてくるよりファン・ニステルローイ暫定監督に任せシーズン後に本格的に動くことが良いかと思います。(流石にこのタレントを擁して残留争いに巻き込まれることは無いかと思いますが、、、。)

 

在籍した2年間で2つのタイトルをもたらすも、名門復活には至らなかったテン・ハーグ政権。今年から新しく組織されたフロントがどのように動くのか、今後に注目です。

 

では

 

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