今回は優秀な指揮官を生み出せないイングランドについて書いていきます。
①OBを中心に展開された外国人監督に対する拒否感
先日イングランド代表監督にトーマス・トゥヘル氏が就任されましたが、その際に起こったのは現地でOBを中心に展開された外国人監督に対する拒否感。
確かに自国監督以外でW杯を制したチームは無くその意見に一理はあるものの、だからといって代わりに誰を登用すればいいかと言えば言葉に詰まるものがあり、結局有益な解決策は提示されませんでした。
実際エディ・ハウ監督(ニューカッスル)や前チェルシー監督のポッター氏等は候補としては挙がっていたものの実現ならず。条件等複雑な要因はあるもののFAが最終的に選択したのはトゥヘル監督である背景には、イングランド監督の「人材難」が深刻であることが挙げられます。
②リーグの歴史を作ったのは他国の指揮官
1992年に発足したプレミアリーグ。その現在世界一華やかなリーグの歴史を作ったのはファーガソン監督(スコットランド)、ヴェンゲル監督(フランス)、モウリーニョ監督(ポルトガル)、そしてグアルディオラ監督(スペイン)と他国の指揮官でした。
その30年の内イングランド人監督が制したのはまさかの「0」。外国籍の監督が少なかった創設期でも最高順位が2位と優勝には届きませんでした。
前述したハウ監督も最高順位は4位(22-23シーズン)ポッター監督も9位(21-22シーズン)と優勝には届いておらず、結果を残せていない状況が続いています。
③土台を作れず戦術論も未確立
その要因としては有名OBが監督業を選ばず土台を作れていない事と、戦術論の未確立があると思います。
ガリ―・ネヴィル、リオ・ファーディナンド、ジェレミー・キャラガ―、ポール・スコールズ、そしてデイビッド・ベッカム。1990年~2000年代を彩っていた選手が現在監督業を選ばず解説業やオーナーとしてサッカーに関わっています。ネヴィルやスコールズに関しては短期間で監督業から身を引いており、今や毒舌を武器にメディアを騒がせるTVスターに。正直現役時代を知っている身としては、外部から好き勝手発言しクラブを混乱に陥れている現在の状況は余り好ましいものとは言えないです。
また監督に挑戦したランパード、ジェラード、ルーニー等もビッグクラブに求められるであろう戦術面で違いを生み出せずに苦しむ事に。ライバル国であるドイツ、スペインでは戦術的なトレンドを生み出し、結果を残している監督が次々と輩出されている現状を見ると何とも寂しいものを感じてしまいます。
今シーズンもプレミアリーグで指揮を執る自国監督は僅か5人(因みにラリーガは15人、セリエはA15人、ブンデスリーガは10人)と少なく、上位進出も望めそうなのはハウ監督ぐらい。イングランド人監督の世界的名将が現れるのはまだ暫く先になりそうです。
では
イングランド代表 ユニフォーム ホーム 24/25 2024 2025 半袖 NIKE ナイキ 正規品
|
イングランド代表 2024 アウェイ 半袖レプリカユニフォーム 【NIKE|ナイキ】ナショナルチームレプリカウェアーfj4272-573
|