今回はチェルシー移籍が決定したジョアン・フェリックス選手について書いていきたいと思います。
経歴
ジョアン・フェリックス選手は2008年にFCポルトのユースに加入後、2015年にかねてから入団を誘われたベンフィカのユースに移籍します。
その後2016年にベンフィカBでデビューすると中心選手として活躍し、2018-2019シーズンからトップチームに昇格。トップチームデビュー後1週間後のスポルティングとのリスボンダービーで得点を決め名を上げることとなります。
そしてラージ監督に交代してからはより試合で起用されるようになり、ヨーロッパリーグ準々決勝のフランクフルト戦ではハットトリックを決め史上最年少記録を作ると、最終的にはリーグ15ゴールを決め全コンペティションで20ゴールを挙げる大活躍を見せ一躍人気銘柄となります。
その逸材を獲得したのはスペインのアトレティコマドリード。その移籍金は破格の1億2600万€、さらに前年グリーズマンが背負っていた背番号7番を背負うことになる等多大な期待を持たれ入団します。
しかしアトレティコでは戦術に適応できず継続性の欠如もあり中々殻を突き破れずにいると、シメオネ監督との関係も悪化。2023年冬にチェルシー、同年夏にバルセロナへとレンタル移籍を繰り返すも本領は発揮出来ず、バルセロナ時代には保有先のアトレティコを陥れるような言葉もあり、クラブ、サポーターとの軋轢も広がることに。今シーズンも帰還するもチームに居場所は無く、中東への移籍も考えられた中チェルシーへの加入が決定。イングランドで再び自身の価値を示す事となりました。
ポルトガル代表としては2019年に初選出。カタールW杯、ユーロ2024年にも選出されるも中々レギュラーに定着出来ておらず、本領発揮が待たれます。
①高いテクニックと精度、レンジに優れたキック
フェリックス選手の特長は「高いテクニックと精度、レンジに優れたキック」です。
高い技術を擁しており、特にそのスキルを生かしたドリブルはスピード溢れたものでは無いものの相手を翻弄。さらにリズムも独特なので抜ききってない状態からのスルーパスや鋭い切り返しからのフィニッシュ等、多彩な攻撃パターンを持ち併せています。
さらにその右足から放たれたキックは高い精度を誇り、サイドチェンジやロングクロス等のレンジのあるキックも実に正確。パワーも十分でフリーキックやコーナーキックなどのセットプレー時の武器にもなっています。
スキルフルでセンス抜群。正に現代の「ファンタジスタ」に該当する選手であると言えます。
②献身性と継続性の欠如
反面献身性と継続性の欠如が見られ、特に守備面では負荷がかかりやすいサイドはともかく、比較的上下動の負担が少ないセカンドトップの位置でも走らない場面が見受けられます。
また一人で勝負を決めた試合を見せたと思えば次の試合では試合から姿を消す等好不調の波も激しく、アタッカーにも一定の守備力を求める現代サッカーでは中々使い辛い選手になってしまっています。
③チームを根本的に変える存在には
シメオネ監督はアトレティコ入団後幾度もフェリックス選手に意識改革を求めていたものの、聞く耳持たずの状況で退団が決定。チェルシー1回目、バルセロナでもそのスタイルが変わらなかった事から、現代サッカーの最先端の一つのリーグであるプレミアリーグでチームを根本的に変える存在には現時点では残念ながらなり得ないと思います。
さらにチェルシーでは2列目のタレントが飽和状態で、2トップを組むであろうニコラス・ジャクソンも本来はセカンドトップが最適解の選手。正直彼を獲得したのは疑問符でしか無く、かかった移籍金を考えるとある程度レギュラーで起擁するしかない状態。前述した部分が完全に解消されない限りは苦しい結果が待っている事でしょう。
ずば抜けたセンスを持ちながらそれを生かしきれない印象が強いフェリックス選手。このままボール扱いが上手いだけの選手になるのか、それとも世界最高峰の選手に上り詰めていくのか、サッカー人生の岐路になるシーズンとなりそうです。
では
チェルシー オフィシャル レザー キーホルダー(プレート型)【サッカー サポーター グッズ】【店頭受取対応商品】
|
【予約ECM25】【国内未発売】チェルシー オフィシャル アルミドリンクボトル PH 500ml【サッカー/Chelsea/プレミアリーグ/水筒】ECM25
|