きちのうすめ雑記

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ワードで楽しむプロ野球~ホールド~【プロ野球】

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今回はプロ野球でよく出ているワードについて書いていきます。


16回目は「ホールド」です。

出典:スポニチ sponichi annex

①抑え以外の中継ぎ投手の貢献度を表す数値

NPBにおいてホールドとは抑え以外の中継ぎ投手の貢献度を表す数値で、1996年にパ・リーグが採用し、2005年から新規定を定めることでセ・パ両リーグが採用して現在に至ります。

過去では山口鉄也投手(巨人)が2014年に史上初の200ホールド達成を果たして、この記録の第一人者に。そして8月4日に日本ハムの宮西投手が前人未到となる400ホールドを記録し話題になっています。

またこの記録が採用されてからは最優秀中継ぎ投手というタイトルが制定され、前述した山口、宮西投手に加え岩瀬投手が3回受賞で最多。NPBの記録としては2010年の浅尾投手(中日)の59HP、2021年の清水投手(ヤクルト)の50Hが最多となっています。

因みに阪神では藤川、久保田、福原投手が各2回ずつ、桑原、マテオ投手が2017年にダブル受賞、そして2022年には湯浅投手が受賞と、縁が深いタイトルとなっています。

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②記録される基準の複雑さと中継ぎ投手の寿命の短さ

ただNPBにおいてその記録される条件は

・先発投手、勝利投手、敗戦投手のいずれでもなく、セーブが記録されてもいないこと
・自チームの最終守備イニングの3アウト目を取った投手(交代完了投手)ではないこと
・アウトを1個以上取ること
・降板した後、自身に記録された失点によって自チームが同点に追いつかれる、または逆転されていないこと

基準が複雑で、セーブと違い負けた際にも記録される場合があります。

だからと言って積み重ねやすい数字でも無く、抑え(前述した岩瀬投手や阪神の藤川投手)や先発(ソフトバンクのモイネロ投手や西武の平良投手)に配置転換されたり、中継ぎ投手の寿命の短さもあり継続的に記録できなかったりと継続して数字を積み重ねるのは難しく、過去に200ホールドを達成したのは山口、宮西投手に加え浅尾投手(中日)のみと非常に高いハードルに。現役選手でも達成しそうなのは又吉投手(ソフトバンク)、清水投手(ヤクルト)と限られており、分業化が進む現在のプロ野球でも難しい記録となっています。

 

前人未到の「400」を記録

そんな中で「400」を積み重ねたのは宮西投手。

2008年の入団時から中継ぎとして投げ続け、14年連続50試合以上登板という「鉄腕」ぶりを披露。通常3年とも言われている中継ぎ投手の寿命を考えると「異常」とも言えるタフネスぶりを披露し、今シーズンも日本ハムブルペンを支えています。

ただ比較的最近に定められた数字となっている為200ホールド達成で連盟の表彰にはなるものの名球会に入る条件には加えられておらず(上原投手が日米通算100勝100セーブ100ホールドで特例入会を果たしています。)、この宮西投手の記録達成もあり、今後の動きが注目されます。

 

その記録される基準の複雑さから勝利やセーブに比べ比較的地味な記録となっているホールド。しかし連日投げ続ける中継ぎ投手にとっては重要であり、今後はもっと話題にされてもおかしくない数字てもある為、今後の位置付けの変化にも期待していきたいと思います。

 

では

 

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