今回はバルセロナの「ネグレイラ事件」について書いていきます。
①またもやスキャンダルが発覚
今シーズン開幕前の「未来を捨て、今を取る」大型補強から、チャンピオンズリーグでの早期敗退。そしてリーグ優勝は濃厚ながらシーズンオフには前述したツケを払う形で再びサラリーカットが必要と、理想的なクラブモデルから今や典型的な「放漫経営」のモデルとして他クラブの反面教師となっているバルセロナですが、またもやスキャンダルが発覚しました。
2001年から2018年まで長年の間、当時の審判技術委員会(CTA)の副会長エンリケス・ネグレイラ氏の所有する会社に総額約700万ユーロを支払っていたことで審判買収の疑いで検察当局から起訴された事件で、ラポルタ会長も第一次政権中に止まっていた入金を再開、さらに入金額を増やしていたとして渦中の人物となっています。
②その意図は理に適っていないものの
それに対してラポルタ会長はクラシコに向けてのメッセージを求められた際に、
・この報道がバルセロナを貶めるために組織されたキャンペーンであること
・今後は反撃に出る
という趣旨のコメントを残し、徹底抗戦を宣言。
さらに当時在籍していた監督や選手達も一貫して否定する等、クラブとしても買収行為は無いという主張で動いているようです。
確かに審判買収に動くとなれば請求書が無い直接的なやり取りが有効であり、わざわざバレやすい請求書を発行していることからその意図は理には適ってはいないものの、実際審判技術委員会副会長の会社多額の支払いをしていたのは事実であり、今後刑法において有罪になった際には、スポーツ面においても何かしらの罰が適用されることもありそうです。(スペインではスポーツ法においては重大な違反行為があっても、3年が経てば時効が成立するという条項があります。)
③健全な経営努力と選手達に対しての適切なリスペクト
ただ先日行われたアスレティック・ビルバオ戦では一部のアウェーサポーターからマフィアの文字が印刷された青と赤の偽札をスタンドからピッチに投げ入れられる等(決して良いことであるとは思えませんが、、、)、他のチーム、そしてサポーターからの不信感はさらに深まったと言えます。
また前述したような補強方針や、既存選手に対してのリスペクトを欠いた行為(他の選手を獲得する為のサラリーカットやフリーで獲得した選手を即売却候補に挙げる等)もあり、かつてカンテラ上がりの選手を中心に素晴らしいサッカーを行い名声を得続けたクラブの面影は今や形を残していないと言えます。
今後どのような結果になるかは現時点では不明ですが、個人的にも最初に好きになった海外のクラブなので(フィーゴ選手在籍時)、これをきっかけとしてかつての名声を取り戻すことよりも健全な経営努力、そして選手達に適切なリスペクトを持ったチームに変わる事を心から願っています。
では
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