共に試合の流れを読む力に長けた選手達を揃えている両チーム。長らくライバルとしても戦っており今大会が最後の競演になりそうなモドリッチとメッシの活躍にも注目です。
ということで先日行われたカタールW杯準決勝アルゼンチンvsクロアチアの感想です。
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両チームのスタメン&結果
前半
アルゼンチンはブロック守備を敷く4-4-2、対するクロアチアは守備4-1-4-1の4-3-3を採用していました。
試合は準決勝独特の試合の入り方となりお互い慎重な立ち上がりとなりますが、徐々にクロアチアがボールを保持していきます。しかしアルゼンチンのブロック守備の前に攻めあぐねボールをロストするも、アルゼンチンがカウンターに急がない為膠着状態が続いていきます。
しかし前半半ばから試合に動きが見え始めると、エンソのスルーパスに抜け出したフリアン・アルバレスがリヴァコビッチに倒されPKを獲得。そのPKをメッシが豪快にけり込みアルゼンチンが先制点を挙げます。
さらにその直後カウンターからフリアン・アルバレスが中央突破を図ると、ディフェンダーのクリアも悉く拾う推進力を見せそのままフィニッシュ。見事な追加点を挙げ前半を折り返します。
後半
後半クロアチアはヴラシッチ、オリシッチを投入、更にペトコビッチを投入し2トップ気味に構えるも、左サイドバックに位置したペリシッチはオリシッチがサイドに張る為ビルドアップが詰まり効果的にクロスを送れず、さらにブロゾビッチを下げてしまった為にサイドへの迂回経路を作れず効果的なサイドアタックを行えません。
さらに選手達が行ったのはコンビネーションでの崩しであり、完全にかみ合わせが悪くなると、3バックに変えたアルゼンチンはカウンターからメッシがボールを持つとグバルディオルを見事に躱しマイナスのパス。それをフリアン・アルバレスが詰めてトドメの3点目。
その後クロアチアも反撃するも攻撃は散発的でそのままタイムアップ。アルゼンチンが2大会ぶりの決勝進出となりました。
総評
アルゼンチンは前半途中まではプレスの奪い所が決まっておらず、かなり不安定な立ち上がりとなりましたが流れを変えたのはフリアン・アルバレス。見事な抜け出しを決めPKを獲得。さらに直後にカウンターから自ら決めて追加点、そして止めの3点目と全得点に絡む大活躍を見せました。
そしてメッシは奪われないキープに超絶技巧を生かしたパス、そして3点目の突破はクロアチア最高のディフェンダー、グバルディオルを躱すなど異次元のプレーを随所に発揮。本当に世界最高峰の選手であることを再確認させられました。
一方クロアチアはやや微妙な形でのPKを与え不運な形で先制点を与えたものの、前半終了時では最も怖いスコアとなる2-0。反撃の糸は確かにありました。
しかし行った交代策が前述したように全く嵌らず攻撃は停滞。最大の武器であるクロスで攻めるのであればブロゾビッチはボールの巡回を考えれば必要な存在で、さらに張る選手が皆無だった右サイドにペリシッチを回すという点もあったので何とも惜しかった所です。
ただ優勝候補ブラジル代表を破ったその戦いぶりは称賛されるもので、W杯の主役の1チームであったことは間違いないです。
「メッシにW杯を」そう望み挑んだ今大会。決勝の戦いが楽しみです。
では
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