今回は広島東洋カープの新井監督就任について書いていきます。
①辛かったFA権の行使
阪神ファンである私の思い出としては、新井監督と言えば現役時代、広島からのFA時の涙(所謂ツライさん)が凄く印象に残っています。
憧れの金本選手とのプレーを望み、そして彼を追いかけるように阪神に。
当時は本塁打王にも輝き、そして2年連続100打点越えの勝負強さ、また甲子園に有利とされる右打者ということで期待感は抜群に高く、さらにその退団時に見せた人柄の良さ(広島ファンの方にとっては大きな裏切りに見えたようですが、個人的には球団に対する想いは人一倍強かったと感じました。)もあり、当時チーム打率、得点共に12球団最下位の阪神にとっては救世主的な存在になると考えられました。
②紆余曲折を経た阪神時代と復活した広島時代
そして迎えた2008年のペナントレース。同日に金本選手の2000本安打と同時に1000本安打を達成するなど好調を維持するものの、中盤戦に腰痛もあり不振に。
さらに怪我を押して北京五輪に出場した為、症状がさらに悪化し結果は腰椎の疲労骨折。長期離脱することになり、結果チームは猛追する巨人を振り切ることが出来ずに大逆転を許し(Vやねん。)、優勝を逃すこととなります。
その後腰痛との戦い、そして肩の怪我等勤続疲労に苦しむ等怪我に泣かされる部分は多かったものの、そのここぞという時の勝負強さとホームランを打った際のドヤ顔とバット投げも相まって長らく4番や主軸として活躍。2011年には打点王にも輝く等確かな活躍を見せます。
反面2度に渡り併殺打ワーストを記録をして悪目立ち(通称ツラゲ)、さらにその真面目さから気負うことが多く、チームへの過度なプレッシャーに潰されかけられることもしばしば。さらに多くの怪我を負っていたことが判明し徐々に成績は低下し、2014年オフに球団に自由契約を申し入れ古巣広島に戻ることとなります。
すると広島ファンの素晴らしい受け入れ態勢(大歓声)もあり、活力を取り戻したのか復活。2016年には25年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献(リーグMVPにも)し、2018年に惜しまれつつ引退しました。
阪神時代は紆余曲折様々あったものの、戻った広島では最高とも言える現役時代晩年を過ごし引退。その人間性も合わせて解説者としても人気を博しており、指導者としてのスタートが期待されていました。
③間違いなく人望はあるだけに
そんな中での監督就任。正直コーチ未経験での監督抜擢は大きな驚きを持って伝えられており、経験不足等が大きく不安視されています。中には近年ネガティブな話題が多かった球団のイメージアップの為の招聘という声もあります。
しかし間違いなく人望は厚く、コーチ次第でその経験不足を補うことが出来る為、初年度は流石に難しいものの2年目以降は期待出来るのかも知れません。
幸い現存いる選手の質も確かなので、もしかしたら来年の今頃は同じ高校(広島県立広島工業高等学校)出身のヤクルト高津監督と壮絶なCSシリーズを繰り広げているかも知れません。
未知数だからこそ怖い存在となっている新井監督の就任。来シーズンも面白いペナントレースとなりそうです。
では
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