今回はシャルケ移籍が決定した吉田麻也選手について書いていきたいと思います。
経歴
吉田選手は2007年に名古屋グランパスでトップチームデビューを果たすと、2008年には主力として定着し、FWとしてもプレーする等その高さとボディコンタクトの強さは群を抜きJリーグでも指折りのディフェンダーと評されました。
その後2009年シーズン終了後VVV(オランダ)に移籍し、初年度は怪我に苦しみ、2年目は安定感に欠き悔しいシーズンを過ごすも、3年目の2011-2012シーズンにはシーズンを通してレギュラーに定着し更に得点力も目立ち(チーム2位の5得点を記録)、残留に貢献。翌シーズンにサウサンプトン(イングランド)に移籍します。
サウサンプトンでは初年度はレギュラーに定着するも2年目は膝の怪我、3年目以降はアルデルヴァイレルト、ファン・ダイク、フォンテ等様々な選手が加入する中、長らく最終ラインでプレー。時には右サイドバックでのプレーを行う等7シーズンに渡り主力として在籍することとなります。
しかし2019-2020シーズンはレスター戦での無惨な敗北(0-9)もあり出場機会が激減。シーズン半ばにサンプドリア(イタリア)へ移籍することになります。
サンプドリアでは2シーズン半に渡り主力としてプレー。その後ブンデスリーガに昇格したシャルケ(ドイツ)にフリーで移籍、主力としての働きが期待されます。
日本代表では2010年にA代表デビュー。その後2014年、2018年W杯にレギュラーとして出場。119試合に出場し12得点を挙げる等、日本歴代センターバックでもトップクラスの選手として2022年W杯に臨むこととなります。
①空中戦の強さとリーダーシップ
吉田選手の特長は空中戦の強さとリーダーシップです。
189㎝の長身を生かした空中戦は無類の強さを誇り、更に相手を飛ばせない技術も持ち合わせているので自身よりも高い選手にも決して競り負けません。またその高さはセットプレーでも生かされチームの得点源にもなっています。さらにロングスプリントも早い為、被カウンター時でも追いつける走力も持ち合わせています。
またキック精度も高く特にロングフィードは一級品で、対角線に放たれるスピーディーかつ正確なパスは攻撃の起点としても十分機能する選手です。
そしてリーダーシップも持ち合わせており、特に失点時には真っ先にチームを鼓舞しており精神的支柱としても頼りになる選手です。代表に入りたての頃は頼りない印象はありましたが数々の経験を経て仲間からもリスペクトされる存在になり、今ではチームに無くてはならない選手になっています。
②瞬間的なスプリント能力と判断力
反面瞬間的なスプリント能力と判断力には課題があり、敏捷性に優れたアタッカーに手を焼く場面や時折とんでもないミスをしてしまう場面が見受けられます。
特に追い詰められた際にミスをやらかしてしまう場面が目立ち、失点に直結してしまうポジションの為悪い意味で取り上げられることも度々あり、(先日行われたチュニジア戦等がいい例です。)精神的な部分でのリーダーとしては素晴らしいながら戦術の中心に置くのはややリスキーな選手であると言えます。(日本代表でも戦術を決めている節があり、森保監督の無策ぶりが前提にあるものの任せる相手としては不適切ではあると思います。)
③逆境を跳ね返せるか
サンプドリアで失意のシーズンを送り、さらに日本代表では最終戦でミスを犯すなど今シーズンは吉田選手にとって厳しいものとなってしまいました。
しかし身体能力自体の衰えは見られず、メンタル面さえ整えれば間違いなくまだまだトップレベルで活躍出来る選手です。実際シャルケでは上々のパフォーマンスを見せており、クラマー監督も一定の評価を与えています。また3バックでの4バックでも機能する利便性も大きく、シャルケの1部残留は吉田選手の働き次第で変わってくるとも言えます。
これまで幾度も逆境を跳ね返してきた吉田選手。新シーズンは再び自身の価値を示せるか、注目です。
では
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