※ネタバレ有り
今回はアニメPSYCHO-PASS サイコパスの登場人物「槙島聖護」について書いていきます。
①静謐な雰囲気とは裏腹に
襟足が長い銀髪に金色の眼をした美形の男性で、常に微笑を浮かべ穏やかな態度をとっています。
しかしその実は顔色一つ変えずに殺人に手を染める冷酷な性格をしており、静謐な雰囲気とは裏腹にかなりの凶暴性を秘めています。
別世界ではチョコボ頭の元ソルジャーになっています。
滅多なことでは感情を露わにせず豊富な知識と理解力も高い為コミュニケーション能力は極めて高く、大概の人間が彼に丸め込まれる等一種のカリスマ性を持っていますが、本人は非常に飽きやすく何らかの事情で彼らが凡庸な面を見せたりすると途端に興味を失い見捨てる等、本質的には人を道具（さらに悪質に例えるならおもちゃ）として見る節があります。
「自覚が無ければ反省のしようも無い。やはり君にはこれ以上の成長は期待できないようだ。」
その犯罪方法から狡噛は「他人の精神を支配し影響を与え、まるで音楽を指揮するように犯罪を重ねていく男」と槙島を分析しています。
また身体能力は極めて高くシラットを使用した格闘術は狡噛を上回るレベル、さらに愛用の剃刀で確実に命を刈り取ってくるので仮に彼を追い詰めた所でも捕縛は相当困難です。（特に作中は普通の銃を警察が扱っていないので後述する体質も相まって余計に厄介です。）
因みに大の読書家で電子書籍ではなく紙の本を好んで読んでおり、会話の節々でも本からの引用も交えるほどで、そのジャンルは多岐にわたります。
「精神的な調律、チューニングみたいなものかな。調律する際、大事なのは、紙に指で触れている感覚や、本をペラペラめくった時、瞬間的に脳の神経を刺激するものだ。」
②プレイヤーとして
作中前にシビュラシステムに対して否定的な思想を持ち、人間は自らの意志で選択・行動するからこそ価値があると考え標本事件で暗躍し、狡噛の因縁の相手に。
「僕は、人の魂の輝きが見たい。それが本当に尊いものだと確かめたい。」
その後ハッカーのチェ・グソンと協力し、御堂将剛、王陵璃華子、泉宮寺豊久等の犯行に助力するもののいずれも公安一課に嗅ぎつけられ見捨てることとなります。
そして狡噛に興味を持った槙島は朱の友人である舩原ゆきを拉致、追ってきた朱と対峙し目の前で躊躇なくゆきの首を裂いて殺害。
「ほら、人差し指に、命の重みを感じるだろ。シビュラの傀儡でいる限りは、決して味わえない。それが決断と意思の重さだよ。」
同時に面が割れてしまったことで自らプレーヤーとして動くこととなります。
③免罪体質
そこで判明したのは、彼が約200万人に1人の割合で存在すると予測されていた常にサイコパスがクリアホワイト（0）になる免罪体質であることで、犯罪係数の高さで執行を決定するドミネーターが使えず現法では槙島を逮捕することは極めて困難であることがわかります。
それでも狡噛はノナタワーまで追いかけ朱の活躍により槙島は捕縛される事に。
しかしシビュラ側も彼を貴重な人材として見なしていたことから、システムの一部として社会支配の構成員になるよう勧誘されますが、槙島は拒否し逃亡。単独のバイオテロを企みウカノミタマウイルスの調整センターにて狡噛と再び交戦。
「僕はね、この人生というゲームを心底愛しているんだよ。だからどこまでも、プレイヤーとして参加し続けたい。」
ナイフで深い傷を負わされながらもトラックで逃亡し朱も返り討ち（殺害は出来ず）にしますが、最期は麦畑の中で狡噛に追いつかれ、リボルバーによって射殺されました。
「なあ、どうなんだ？狡噛。君はこの後、僕の代わりを見つけられるのか？」
自身が特異体質だと知った際に疎外感を覚え、最期まで孤独を感じ続けた槙島。ただ自身の孤独を見抜き、自身の予測を度々超える行動を行った狡噛の登場は彼にとってはとても大きかったようで、彼の最後の顔はどこか満足げな、穏やかな微笑みを浮かべていました。
では
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