きちのうすめ雑記

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権田修一~卓越したセーブ技術とリーダーシップ~【特集】

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今回は清水エスパルス所属の権田修一選手について書いていきたいと思います。

Getty Images

経歴

権田選手はFC東京のユースチームに所属、2007年にトップチームに登録されFC東京初の「平成生まれの選手」として注目されました。しかしGKの特性上長らく出番は与えられなかったものの2009年の正守護神離脱によりチャンスを得ると、開幕スタメンとして公式戦デビューを果たします。すると素晴らしいセーブ技術を披露し年間15完封という記録を達成すると、ナビスコ杯でも活躍し5年ぶりのタイトル獲得に大きく貢献します。

しかしチームは2010年にJ2に降格。権田選手もコンディションを崩すこともあり一時期スタメンを譲るなど低調なパフォーマンスを続けてしまいますが、J1に復帰した2012年には再び正守護神として君臨し活躍を続けます。

ただ2015年にオーバートレーニング症候群を発症し長期離脱となります。その後復活を期してSVホルン(オーストリア)でプレー。見事にプレーレベルを戻しますが、FC東京との契約を解除してまで熱望したヨーロッパ移籍には届かずサガン鳥栖に。

そして鳥栖では2シーズンプレーし2018年にはチームMVPに選ばれることに。2019年に満を持してポルティモネンセポルトガル)に移籍することに。

しかし2年目には一時期レギュラーとして活躍するも結局はレギュラーに定着するには至らず、2020年末に清水エスパルスに移籍。清水では初年度から守護神として定着し今シーズンもチームは低迷するも懸命なセーブでゴールを守り続けています。

代表では2010年に初出場。2014年W杯にも招集されるものの前述のオーバートレーニング症候群の影響もあり長らく代表からは離れていましたが2018年W杯後に再び招集。以後は正守護神として日本のゴールマウスを守っています。

 

①卓越したセーブ技術とリーダーシップ

権田選手の特長は卓越したセーブ技術とリーダーシップです。セーブ技術に非常に長けており、特に至近距離のシュートには驚異的な反応を見せます。またこういうタイプにありがちな不安定さは皆無で、安定感の高いプレーを継続して見せられる選手です。

そして際立つのはそのリーダーシップ。映像やインタビュー等で感じるのはその責任感の強さとプロ意識の高さで、チームの大黒柱であるということをひしひしと感じられます。また時折試合中に聞こえるコーチンも的確で他選手に勇気を持たせるものになっていると感じます。

元々その能力には定評があった選手ですが、前述した難しい症状の改善、そして決してクラブチームで成功し続けている訳ではない中での経験や得た知識が、彼を更に大きく成長させていると感じられます。

 

②足元の技術

反面足元の技術には大きな課題を残します。キック精度、パスコースの判断そしてビルドアップでのポジショニングに難があり、現代サッカーに不可欠なビルドアップにおいての貢献度は低いと言わざるを得ません。

特に引かれた相手に対しての打開力は皆無で、格下とのチームでの戦いでは逆にネックになるパターンが多いです。(シュートを打たれる場面が少なく、逆にいかにボールを繋いで押し込むのかが重要になってくる為)

その為ライバルであるシュミットが足元の技術が高いGKなので、予選時では不要論が巻き起こり、正直自分もシュミットの方が予選を勝ち抜く上では適材適所であることは思っていました。

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③守り切る戦いに不可欠な存在

しかしW杯本選の組み合わせでスペイン、ドイツと同組になったことで権田選手の価値は飛躍的に上がることとなります。

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所謂格上の戦いではいかに相手の攻撃を防ぎ続けることが重要で、シュートストップ、そして精神的な支柱(守戦になるとメンタルがどんどん削れてきます。)として秀でている権田選手の存在は強豪相手に守り切り勝つ戦いにおいて不可欠で、実際ブラジル戦ではスーパーセーブを連発しチームを鼓舞していました。

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この活躍を見ても過去土壇場で敗れた記憶が多い日本代表においてもこれ程心強い存在は無く、本大会のキーマンとなり得ます。

 

過去GKの活躍で勝ち星を得た試合は数多く存在しており、特にジャイアントキリングにおいてはその傾向が顕著です。権田選手も十分その技術、メンタリティを持ち合わせているので本大会での活躍、大いに期待したいと思います。

kichitan.hatenablog.com

 

では

 

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