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長谷部誠 後編~いぶし銀の働きでタイトル獲得に貢献~【特集改訂版】

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今回はフランクフルト所属の長谷部誠選手について書いていきたいと思います。

 

1回では書ききれない為、3回に分けていきます。

 

3回目はフランクフルト(2016~現在)時代です。

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①日本のベッケンバウアー

フランクフルトに移籍後もチームとしての役割がはっきりしなかった長谷部選手でしたが、コバチ監督就任2年目に大きな転機が訪れます。

コバチ監督は長谷部選手を3バックの中央で守備の統率、そして攻撃のオーガナイザーとして起用すると見事にそれが嵌りチームは躍進。そのプレーぶりからドイツを代表するレジェンド、ベッケンバウアー氏に喩えられる等、最大級の賛辞を受けることとなります。そして3月には奥寺氏が残していたブンデスリーガ日本人最多出場記録を更新、名実共にリーグを代表する選手となります。

そのシーズンはシーズン途中の負傷でシーズンを棒に振ることになりますが、チームはドイツカップで決勝進出(結果はドルトムントに敗北)する等、実りのある年になりました。

 

②いぶし銀の働きでタイトル獲得に貢献

そして迎えた翌シーズン、長谷部選手は前シーズン負った怪我の影響で出遅れるもののチームは好調を維持。復帰後は再びリベロとして出場し勝利に貢献していきます。また昨シーズン悔しい思いをしたドイツカップでも再び躍進し決勝に進むと、決勝のバイエルン戦でも先発出場。そして試合はレビッチの2ゴールもあり見事に勝利、久しぶりのタイトル獲得に貢献します。

その後もリベロボランチとしてチームに無くてはならない存在に。コバチ監督の後任であるヒュッター監督には毎年のようにレギュラーから外されますが(監督からしたら脱長谷部を考えていたと思われます。)、その度にレギュラーに返り咲いていきます。

流石に近年はヒンターエッガーの加入と成長で常時スタメン出場は難しくなってきているもののいぶし銀の活躍を披露。そして先日のヨーロッパリーグ決勝では負傷したトゥタの代わりにプレー。見事チームに落ち着きをもたらせPK戦の末勝利、42年ぶりのヨーロッパリーグ制覇に大きく貢献しました。

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そしてフランクフルトの方も誠実でコミュニケーション能力が高い長谷部選手を高く評価、1選手としては異例となる2022-2023シーズンを選手として過ごした後に、コーチングスタッフに就任するという5年契約を結びました。

また昨年10月からコーチングライセンスを得る動きを見せていることから、現役引退後は指導者の道へと進むようです。

 

③いつか日本で

そして日本代表では2016年に代表100キャップを達成、W杯予選には怪我の影響で出場はあまり出来なかったものの、最終戦で復帰。西野監督に交代後もキャプテンとして2018年W杯として出場。グループリーグ全試合に出場(3戦目は途中出場)し決勝トーナメント進出に貢献。大会後に代表引退を表明しました。

代表では114試合出場の2得点。日本最高のバランサーとして長らくチームを支え、キャプテンとしても多大な貢献を果たしています。

今はドイツでプレー&指導者の道へ進んでいるものの、いつか日本で指揮する姿(プレーも見てみたいですが)を楽しみにしています。

 

決して派手ではないもののその堅実なプレーと誠実な人柄で日本、ドイツ両国で多くのリスペクトを受けている長谷部選手。今後の活躍も注目していきたいです。

 

では

 

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