今回はアンチェロッティ監督 5大リーグ制覇の軌跡について書いていきます。
2回目は「2009-2010 チェルシー」です。
主なフォーメーション
①混迷の時期の中での就任
2007-2008シーズンに黄金時代を築き上げたモウリーニョ監督が辞任すると、僅か2シーズンに4人の指揮官が入れ替わる混迷の時期がクラブに訪れていました。
それに危機感を抱いたクラブは長期政権を行える監督を探しており、当時ACミランで一時代を築き上げながらもメンバーの固定によるマンネリ化や主力の高齢化で力を落とし、2009年に監督を辞任したアンチェロッティ監督に目を付け指揮官に添えました。
ただ補強は実質ジルコフ(CSKモスクワ)のみとやや不足感があり(他は後々主力となるマティッチ、スターリッジ等)、主力もややベテランに差し掛かっており、前評判はそれほど良くなかったものの(当時はリヴァプール、マンチェスターユナイテッドが優勝候補でした)、その手腕には大きな期待が寄せられました。
②攻撃タレントを存分に生かす
そしてシーズンが始まるとアンチェロッティ監督は十八番とも言える4-3-1-2システムを使用し、ドログバ、アネルカ、デコ、ランパード、バラックという攻撃タレントを存分に生かし得点を量産。更にイヴァノビッチを右サイドバックに抜擢すると、攻守に優れたアシュリー・コールの存在もあり攻守のバランスも劇的に向上し、非常に総合力の高い布陣が出来上がります。
リカルド・カルバリョの衰えは気になる所ではあったものの勝利を積み重ね、クリスティアーノ・ロナウドを失った(レアルマドリードに移籍)マンチェスターユナイテッド、フェルナンド・トーレスを怪我で欠き新戦力もフィットしなかったリヴァプールを早々に置き去りにして10月半ばから首位をひた走ることとなります。
③プレミアリーグ史上最多得点記録
またチャンピオンリーグでも無難にグループリーグ突破を果たしますが、アフリカネーションズカップでバランサーとして不可欠な存在であったエッシェンが大怪我で離脱。システムの見直しを強いられると、決勝トーナメントではモウリーニョ監督率いるインテルに力の差を見せつけられ敗退することになります。
それでもリーグ戦では新機軸とした4-3-3システムが軌道に乗り再び得点を量産。特に前システムで起用しにくかったマルダは新機軸で躍動しチャンスに得点と大活躍。最終的には当時のプレミアリーグ史上最多得点記録となる103得点で優勝。ドログバは得点王となる29得点を記録、さらにランパードも22得点を挙げる等既存選手の頑張りが目立ち4シーズンぶりの優勝を果たしました。
またFAカップも優勝を果たし初年度で2冠。初年度としては十分満足出来るシーズンとなりました。
未知数であった海外でも巧みな人心掌握と選手起用で王座を勝ち取ったアンチェロッティ監督。当時ブレイク中だったモウリーニョ監督、グアルディオラ監督にも劣らない評価を確立することとなります。
では
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