今回は再評価される監督について書いていきます。
経歴(~ベティスまで)
ペジェグリーニ監督はチリ、エクアドル、アルゼンチンで監督を勤め、アルゼンチンのサン・ロレンソやリーベルプレートではタイトルを獲得する等着実に実績を挙げました。
そして2004年にスペインのビジャレアルに就任。リケルメやフォルランなど南米の選手達を中心にした攻撃的なチームを作り上げ、2005-2006シーズンにはチャンピオンリーグ準決勝に進出しました。
その後2009年にレアルマドリードの監督に就任。カカ、クリスティアーノ・ロナウド、ベンゼマ、シャビ・アロンソ等2億€を投じた超大型補強を敢行するものの、当時はペップ・バルサの全盛期で敢え無く2位に甘んじると2010年に解任の憂き目に。
翌年には金満クラブとなったマラガに途中就任すると、2011-2012シーズンにはクラブ史上初めてのチャンピオンリーグ出場権に導きます。
しかしクラブの放漫経営も災いし退任。2013年には再び金満クラブのマンチャスターシティに就任。初年度はヤヤ・トゥーレの活躍もありプレミアリーグ、リーグカップの2冠を達成するも、その後はビッグタイトルを獲得出来ず、チャンピオンリーグでは2015-2016シーズンにベスト4に進出するもレアルマドリードの壁に阻まれこのシーズン限りで退任します。
その後は河北華夏幸福、ウェストハムで指揮を執るもいずれも目立った実績は無く契約解除、解任され、時代に取り残された監督として認識される事となります。
そんな中でのベティスへの就任。経験の豊富さはあるものの近年の実績もあり、それほど期待もされることはありませんでした。
①チーム状況と見事にマッチ
しかしペジェグリーニ監督はチームを瞬く間に掌握し、騒動が絶えないクラブに落ち着きを取り戻しました。
そしてフェキルやカナレスといったテクニシャンをギド・ロドリゲスが生かす攻撃サッカーが見事機能し、就任1年目は6位でフィニッシュする等健闘。
さらに迎えた今シーズンはさらにファンミがスコアラーとして覚醒。ここまでチーム最多の14ゴールを挙げる等申し分ない活躍を披露。チームも一時期はセビージャに次ぐ3位に位置する等、躍進を果たします。
しかし復調したバルセロナとアトレティコの前では力は及ばず順位も6位に落ち、決勝トーナメントにまで進んでいたヨーロッパリーグも、2回戦でフランクフルトに土壇場にゴールを決められ敗退。残すはセビージャ、ソシエダ、ラージョを破って決勝まで進んだコパ・デル・レイを残すのみとなりました。
②17年ぶりのタイトル
そして行われた決勝。チームはボールを圧倒的に支配し前半早々にファンミがゴールを奪うも前半の内にカウンターを喰らって同点に。その後も押し込みながらもカウンターで危険な場面を作られつつもお互い得点を挙げられず、勝負はPK戦に。ベティスの選手が全てを決める一方で、バレンシアのムサのシュートはバーを大きく外し決着。17ぶりのタイトルを獲得することが出来ました。
ペジェグリーニ監督もスペイン3つ目のクラブで初のメジャータイトル獲得。レジェンドホアキンが引退を撤回したのも含めて、彼がクラブにもたらしたものは非常に大きかったと言えます。
③ライバルに倣って
しかし来シーズン以降、最大のライバルセビージャに順位でも上に行くためにはさらに大きな積み重ねが必要になってきます。レンタルで獲得したベジェリンの完全移籍は朗報ですが、的確なリクルーティング、そしてユースチームの強化の持続は必須で、いかに明確な強化プランを立てて進めていくのかが重要になってきます。
奇しくもそれに成功し、今や世界有数のクラブになったライバルセビージャに倣う所もあり、いいお手本である隣のクラブから何を吸収できるかが継続的な強さを維持するための大きな課題となっています。
クラブに落ち着きをもたらせタイトルももたらしたペジェグリーニ監督。クラブ側は彼の作ったこの状況をいかに生かせるか、来シーズン以降も注目して見ていきたいと思います。
では
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