今回は続々決定している2022年W杯出場国についてピックアップして書いていきたいと思います。
①圧倒的な個の質と量
まずはプレーオフで北マケドニア代表を下したポルトガル代表です。
イタリア代表を退けた堅守はそのままに持ってきた相手に苦しみながらも、相手のパスミスからのショートカウンターでブルーノ・フェルナンデスが先制点を挙げると、後半にはジョタのクロスから再びブルーノが合わせ追加点。そのまま相手をいなし6大会連続8回目の出場を決めました。
やはりその強さは圧倒的な個の質と量にあります。個人の質は優勝したユーロ2016からは比べものにならないぐらい強化され、ルベン・ディアス、ベルナルド・シルバ、カンセロ（マンチェスターシティ）、ブルーノ・フェルナンデス（マンチェスターユナイテッド）、ジョタ（リヴァプール）などここ数年で頭角を現した選手がレギュラーを占め、さらにヌーノ・メンデス（パリSG）、フェリックス（アトレティコ）レオン（ACミラン）等ワールドクラス予備軍も控えており、圧倒的な個の質と量を誇る陣容を揃えています。
しかし問題はフェルナンド・サントス監督の戦術にあり、ユーロ2020で露呈したハイプレスとビルドアップの整備不足は未だ行われておらず、本大会も「個」に依存した戦いに終始しそうです。
②大黒柱への依存は変わらず
次は同じくプレーオフでスウェーデン代表を下したポーランド代表です。
昨年末にパウロ・ソウザ監督がフラメンゴ（ブラジル）に引き抜かれる形で退任。ユーロ2020では1勝も出来ないままグループリーグ敗退、W杯予選もイングランドと同居することになるも力の差を見せつけられ、2位でプレーオフになるなど目立った実績は残せずチームを去ることになりました。
代わりに就任したのは国内のトップクラブを中心に指揮を務め、アンダー世代の監督も行っていたミフニェヴィチ監督を招聘。スウェーデン代表を見事破り2大会連続の出場権を獲得しました。（初戦は不戦勝）
ただそのサッカーは「大黒柱」レバンドフスキにロングボールを当てて展開する彼ありきなもので、組織的な攻撃は正直行われておらず依存はむしろ高まったと言えます。
また攻守共に整備はまだされているとは言えず（鋭いカウンターは健在ですが）、前述したレバンドフスキに合わせてシュチェスニー（ユベントス）、ベドナレク（サウサンプトン）、ジエリンスキ（ナポリ）等「個」の力に頼る他無さそうです。
③アフリカ屈指のタレント集団
最後はアフリカ予選を勝ち抜いたセネガル代表です。
2015年から指揮を執るシセ監督の元着実にチーム強化を図ったセネガル代表はクリバリ（ナポリ）、マネ（リヴァプール）、ゲイエ（パリSG）等に加え、エドゥアール・メンディ（チェルシー）、ナンパリス・メンディ（レスター）、ディア（ビジャレアル）等質の高いタレントを加え、2021年ネーションズカップをPK戦の末見事初制覇。
更に最終予選ではネーションズカップ決勝でも戦ったエジプトと再び対決。1stレグは落とすも2ndレグでは相手のオウンゴールで先制点を挙げると、そのままPK戦に突入。レーザービームが止まらない殺伐とした雰囲気の中お互い2本ずつ外すも、その後セネガルが連続で決め最後はマネが2大会連続の出場を決めるシュートを叩き込みました。
前述したように「アフリカ屈指のタレント集団」であり、サッカー自体も大味ですが身体能力の高さは変わらず、アフリカ勢の中でも最も驚きを挙げられそうなメンバーとなっています。
前述した2チーム以外にも元日本代表監督であるハリルホジッチ監督率いるモロッコ、2大会ぶりの出場を決めたカメルーン、ガーナ等興味深いチームが大会出場を決定させています。
本大会抽選会は本日深夜、楽しんで見たいと思います。
では
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