今回は揺らぐチェルシーの行方について書いていきます。
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①容赦ない制裁
アブラモビッチ氏がクラブを上手く売却しその資金をウクライナの支援団体に寄付、そしてクラブは新オーナーの元で再出発を図る。そんな青写真を描いていたチェルシーですが、世界はそんなある意味美しい別れを許してくれるほど甘くはありませんでした。
戦争の激化によりイギリス政府によりアブラモビッチ氏の資産は3月10日に凍結。それと同時に彼の資産であったクラブは
・選手の契約延長
・新規選出獲得の禁止
・チケット及び公式グッズの販売禁止
を通達され、今や遠征の交通費や宿泊費ですら捻出が困難になっています。
正直イギリス政府の対応はクラブが得た資金=ロシアに流れ戦争の資金になる可能性もある為、致し方ない部分でありますが、当事者である監督や選手、スタッフ達は非常に苦しい立場に追い込まれています。
②指揮官、選手のプロとしての行動
そんな中指揮官のトゥヘル監督は冷静に状況を見据え、素晴らしい対応を見せています。彼は上層部の批判などクラブに余計な混乱を与えるような言葉を使わず、目の前の試合に集中する事に専念。自身も不安であることは間違いないながらも今出来ることを行い、クラブに勝利をもたらすべく奮闘しています。
その姿勢は選手にも伝わったのか、チームは浮足立つことなく試合に臨んでおり、実際勝利ももたらしています。周りの雑音が非常に多い中でも自身の仕事を全うする、彼らのプロとしての行動は尊敬に値します。
③一刻も早い戦争の終結が条件
しかしどれだけ監督、選手、スタッフが頑張ってもクラブ存続の問題が解決するわけではありません。
現在数多くのタイトル、そしてフットボールクラブとして価値があるチェルシーには多くの資産家が買収に動いているとの報道があります。しかしクラブは前述した資産凍結により売却すら出来ない状況にあり、このまま行くと破産&最悪クラブ消滅もあり得ます。
ただイギリス政府も交渉の余地はあるようで、「アブラモビッチ氏にお金が渡らないのであれば」買収を認めることを明かしており、前述したような最悪の結果にはならなそうです。
しかしまだまだ不確定要素も多く、話を進める為には一刻も早い戦争の終結が条件になりそうです。
厳しい状況になりながらも監督、選手、スタッフ、そしてサポーターの方々は必死に戦っています。ただただロシアオーナーのクラブだから自業自得である等徹底的に批判するだけではなく、その状況を冷静に踏まえて今後のクラブの行方を追っていきたいと思います。
では