今回は現状の日本代表選手の現在のクラブでの立ち位置、今後に向けての課題、そして今後の日本代表での展望について書いていきます。
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①強力なライバルの加入
3年目を迎えた南野選手ですが、ここまで公式戦21試合に出場し7得点と数字だけ見ると優秀ですが、そのうち3得点はカテゴリが下のチーム相手。勝利に直結した得点はリーグカップのレスター戦のみとややインパクトに欠けた内容となっています。（先日行われたFAカップノーリッジ戦では2得点の大活躍しました。）
その大きな原因としてはレギュラー陣のレベルの高さにあります。マネ、サラー、フィルミーノ、ジョタはいずれも高い技術、フィジカルに加え抜群判断力とサッカーIQを持ち合わせる「ワールドクラス」の選手で、南野選手は正直太刀打ち出来ていません。
さらにここぞという時の決定力を持つオリギ、そしてミドルシュートという「飛び道具」を持つチェンバレンが控えにおり、彼らに比べて攻撃面において特筆した武器を持たない南野選手は前線の守備固めしか居場所が無い状態です。（しかもその役割も高さがありセットプレーにも使えるオリギに奪われている状態です。）
さらに今冬にはクラブが同じポジションで尚且つ圧倒的なドリブルと献身性も併せ持ったルイス・ディアスを獲得。正直試合に出ることすら困難な状況に陥っています。
②確かな成長
しかし「確かな成長」を見せているのも確かです。サウサンプトンに移籍する際にも指摘した「動き過ぎ」問題は解決されており、理に適ったポジション、そしてパスコースを作る動きが磨かれてすんなりチームに入ることが出来ています。
また持ち前の献身性は大きな「強度」として上手く生かされている非常に強力なカウンタープレスを仕掛けることが出来ており、クロップ監督も評価しているように彼のチームにフィットしようとする努力、そして成果は出ていると言えます。しかし遅きに失した感は強く、離脱者が多く出ない限りこの序列を覆すのは難しいと思います。
自身は成長したものの、世界を代表するクラブであるリヴァプールのFW陣は、余りにも彼にとっては高い壁になっています。
早くも今シーズン終了後の移籍も囁かれており、かつてザルツブルグの指揮官であったマーシュ監督率いるリーズやフランスのモナコが移籍先として浮上しています。
③彼レベルにハードワーク出来る選手は不在なだけに
そして日本代表ですが、最終予選にサウジアラビア戦でゴールを決めたものの決定力不足が指摘されており「不要論」も囁かれています。
しかし南野選手の役割は所謂「セカンドトップ」で、センターフォワードの周りで動くことで持ち味を発揮出来ます。反面代表では左サイドを張る役割を度々担っており、自身の持ち味を生かせないのが大きく、攻撃を整理できていない監督の責任でもあります。
そうしたら中島や三笘でもいいのでは無いのかという声も多いですが、南野選手レベルにサイドのアップダウンや切り替えの守備を行なえるわけでは無く（そもそも連動した守備を行えない為、個の守備強度が大切になってきます。）、前線の守備が重要になってくるビッグマッチでは欠かせない存在となっています。
強度そのままにいかにセンターフォワードに近い位置でプレーできるか、南野選手が日本代表で輝くためのカギとなりそうです。
出場機会に恵まれないものの確かな成長を見せている南野選手。そのひたむきな姿は尊敬に値すると同時に、今後のプレーにも注目していきたいと思います。
では
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