今回はデュッセルドルフ所属の田中碧選手について書いていきたいと思います。
経歴
田中碧選手は川崎フロンターレのユースに所属後、2016年にトップチームに昇格。しかし昇格当時は怪我大島選手等レギュラーの壁は厚く1年間は出場は無かったものの、徐々に出場機会を増やし2019年には大島選手の怪我、そして守田選手の不調などもありチームの中心選手としてレギュラーとしてプレーしベストヤングプレーヤー賞を受賞します。
その後勢いはとどまることは無く、翌2020年ではシステムの変更によりインサイドハーフで起用され圧倒的なパフォーマンスを披露。チームの独走優勝の立役者の一人となり自身もベストイレブンを受賞します。
そしてシーズン終了後にはデュッセルドルフへの移籍が決定。東京五輪も素晴らしい活躍を見せ活躍の舞台をドイツに移します。
日本代表には2019年のEAFF E-1サッカー選手権の香港戦でデビュー。その後は定着出来ない時期が続きましたが、代表が4-3-3システムを採用するとインサイドハーフのレギュラーに抜擢され、今や代表のストロングポイントになっています。
①圧倒的なキープ力と高い判断力
田中碧選手の特長は「圧倒的なキープ力と高い判断力」です。
キープした時のボールの運び方が上手く更に体の入れ方や体幹の強さもあり、滅多にボールを失わないキープ力を持ち合わせている為、非常にボールを「預けやすい」選手です。
さらに高い判断力を持ち合わせており、適切なポジショニングでボールを散らしたり、時にはボール前に飛び込む等プレーの選択を間違えることが滅多に無く、守備では見事なカバーリングを見せる等、非常にサッカーIQの高い選手です。
また攻守においての強度も高く、激しい守備や時折見せる強烈なミドルシュート等、ボランチに求められる能力を全てにおいて高いレベルで備えている選手です。
②強みを見せる事が大事
反面スピードには乏しく、スピーディーなドリブルを持つ選手には振り切られる傾向にあります。特にドイツ2部のような舞台では何より「デュエル勝利数」が評価に直結する為(遠藤航選手はそこで高い評価を得ました。)、よりフィジカル的な強みを見せることが「現状では」大事であると思います。
ただそこはチーム状況や監督の戦術でもあるので、このレンタル期間をいい経験として次のチーム選びには前述した自身の強みを生かせるクラブに移籍出来ることを願っています。
③今や中盤は「ストロングポイント」に
代表での彼の評価が大きく変わったのがアジア最終予選のオーストラリア戦でした。この試合で田中碧選手は先発出場&先制点の活躍を果たし、以後は森保監督のファーストチョイスになっています。
そしてアンカーとして攻守で強度を与えられる遠藤選手、攻守でのバランサーとして抜群の存在感を見せる守田選手。そして攻撃面でもアクセントを加えられる田中碧選手の3センターは今やチーム「ストロングポイント」になっています。
今後は本選を決めることは勿論の事、前述したように自身のレベルアップが果たせれば、少なくとも10年は日本代表の中心となってくれる選手となってくれるでしょう。
デビューから僅か1年余りで日本に欠かせない選手になった田中碧選手。将来的にビッグクラブでのプレーも可能である為、今後の活躍も大いに期待していきたいです。
では
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