今回は激戦区のW杯欧州予選について書いていきたいと思います。
W杯の欧州予選も佳境に入り出場国も続々と決まっています。そんな中でまさかの敗退、そして僅か3枠しかないプレーオフに進出せざるを得ない国も出ています。
今回はそのチームの状況と課題について書いていきたいと思います。
①弱点が露呈
まずはグループAのポルトガルです。
このグループは最終週に入るまではポルトガルが固いとされていました。実際勝ち点2差ながら首位に立っており、2位に立っていたセルビアもタレントは揃っているもどうしても力不足感は否めませんでした。
しかしポルトガルはアイルランド戦でまさかのドロー。さらに守備の大黒柱のペペが退場と暗雲が立ち込めると、最終節のセルビア戦では終了間際に痛恨の逆転弾を被弾しまさかの敗戦。プレーオフ進出となりました。今になって2節のロナウドの幻のゴールが取り出されていますが、本当の原因は別にあると思います。
ユーロ2016では優勝、2018-2019シーズンのネーションズリーグでは初代チャンピオンに輝く等ポルトガルは黄金期を迎えていました。さらにブルーノ・フェルナンデスやルベン・ディアス等選手もワールドクラスに育っており今後も期待出来るチームでした。
しかしそこからポルトガルはチームとして停滞します。守備を固めてでのロングカウンターがメインのチームはタイトルの獲得で警戒され、対策を立てられるようになりました。そして「個」に頼る他ない攻撃戦術の無さ、そして前線の守備のデザインが曖昧であることが露呈しチームは勝てなくなり、2018年のW杯、2021年のユーロではベスト16に終わりました。
そして今予選も、増えてきた5バックの守備に大苦戦し何とか「個」の力に頼るも最後の最後で攻撃陣は沈黙。先制点を取り重心を後ろに向けたチームは猛攻を受け逆転負けを喫しました。プレーオフではせめて前線でのプレスのデザインをしっかりと構築しないと厳しいかと思います。
②「決定力不足」に泣く
そしてグループCのイタリアです。
先日のユーロで優勝し一躍名を挙げたイタリアでしたが、予選では「決定力不足」に泣きました。
イタリアは正直今でも世界トップレベルであると思います。整備された守備、そしてビルドアップの型の豊富さ、連動したサイドアタックなどディテールも代表チームとは思えない程の緻密さを誇り、非常に完成度の高いチームであると思います。
しかし問題はセンターフォワードで、戦術が自身のプレースタイルとフィットしないインモービレ、そして代表では守備や潰れ役に徹しており中々ゴール前まで入ってこれないベロッティと2大エース候補が沈黙。最終節にはキエーザを起用するも機能せず引分に終わりました。決定機は作るものの最後のフィニッシュの精度に欠いた正に「決定力不足」で終わった予選でした。
組織自体が破綻した2018年W杯の予選と違いこの組織力があればプレーオフでの敗退は考えにくいですが、如何せん方式が一発勝負のトーナメント、何が起こるかわかりません。
個人的にはこのレベルのチームの敗退は今後のサッカー界にとっても大きな損失になりそうなので(戦術的に機能しているチームがないがしろにされそうなので)是非とも突破を果たして欲しい所です。
③有力国がひしめき合うプレーオフ
現時点で欧州で出場が決定しているのはベルギー、クロアチア、デンマーク、イングランド、フランス、ドイツ、セルビア、スペイン、スイス、オランダの10ヶ国、そしてプレーオフにはイタリア、北マケドニア、ポーランド、ポルトガル、ロシア、スコットランド、スウェーデン、トルコ、ウェールズ、ウクライナ、オーストリア、チェコの12ヶ国が参加。プレーオフに進出したチームは3月に行われるトーナメントで3ヶ国の狭き門の為に戦うことになります。
プレーオフには上記2チームの他にもレバンドフスキ率いるポーランド、イブラヒモビッチが復帰したスウェーデン、ユーロで躍進したウクライナ、オーストリア、チェコ等有力国がひしめき合っており、欧州のレベルの高さが伺い知れ勿体ないとすら思えてしまいます。
プレーオフの組み合わせは今月26日。注目していきたいです。
では
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