初戦成すすべなく敗戦した日本。連敗ともなるとW杯出場が危ぶまれるので、今後に繋がる勝利を挙げたい所です。
ということで先日行われた日本vs中国の感想です。
日本の布陣&結果はコチラ
①トランジションの甘さを突く
日本は合流した冨安を起用し、久保、古橋をレギュラー起用していました。ただやっと合流した守田が起用されていなかったのは気になる所です。
中国は日本対策で5-3-2を採用し守備を固める方針を取っていました。その対策に日本はまんまとハマり攻めあぐねる結果になり、大事な揺さぶりが足りなく無理に縦パスを付けてボールロストを繰り返しました。
またサイドでも右では伊東が中に入っていたのでタテの突破が生かせず攻撃が停滞、左も古橋が起点になってしまい良さを生かせずサイド攻撃が機能しません。
それでも中国のトランジションの甘さを伊東のドリブル突破で切り裂きクロス、大迫が合わせ日本が先制点をとり、前半を終えます。
②何とか最終予選初勝利
後半追いつきたい中国は交代策で4-3-1-2みたいな布陣を敷き、同サイド圧縮をかけてきます。すると日本はそのプレスに苦しみ危ないボールロストが増えてきます。
それでも個の剥がしでプレスを躱してボールを前に運び、原口、伊東のサイドの献身的な守備もありカウンターを凌ぐと、そのまま日本が守り切りタイムアップ。何とか最終予選初勝利を挙げました。
③サイド攻撃の停滞と後半の無策ぶり
明らかに個の質で勝っている中、中国に大いに苦しめられたのはサイド攻撃の停滞と後半の無策ぶりにあると思います。
ワイドに張ることで本領を発揮する伊東はこの試合では中でボールを待つことに終始し、持ち味のドリブル突破は散発的に見せるに留まりました。本人が中でのプレーを望んでいるとのことでしたが、その役割は久保や堂安がこなすことができ、逆に持ち味を消すことになってしまうので、大事な試合にいわれるがまま起用した首脳陣の判断が疑問に残ります。(先制点もワイドからのクロスです。)
また古橋もサイドで起点になる仕事よりも飛び出しからのフィニッシュワークに持ち味を持っている選手なので、より大迫の周りでプレーさせた方が良いかと思います。彼らの適材不適所がサイド攻撃の停滞を招いたと思います。
また後半中国が新たな手を打った時に日本があたふたしている様子が垣間見れました。何より何も手を打ってないかのようなミスやプレーが目立ち、修正は終ぞ見られませんでした。
この現象はこれまでも何回もあったので驚きはしませんが、今後も問題になってくると思います。
ただ光明が差したのは久保のプレーでした。この試合ではビルドアップのつなぎ役からフィニッシュなど数多くの好プレーを披露。問題があった柴崎のポジショニングも自身が動くことでカバーし、正に「潤滑油」として素晴らしいプレーを見せていました。(ちなみに本来の役割ではありません)彼がいてくれて本当に良かったと思います。
今回は勝利はしたものの打つ手に悪手が目立つ日本代表。次はサウジアラビア、オーストラリア戦と強敵との連戦が続くため、大いに不安が残る試合となりました。
では
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