今回は2021年前半の阪神タイガーズの及川雅貴投手について書いていきたいと思います。
今シーズン前半の成績
15試合 2勝1敗2H 防御率1.56 WHIP1.21 17.1回 15三振 9四死球
①完全な「素材型」として
及川雅貴投手は名門横浜高校で2年秋からエースとして投げており、当時から奥川恭伸(現ヤクルト)、佐々木朗希(現ロッテ)、西純矢(現阪神)と共に「高校BIG4」と呼ばれていました。しかし3年になると制球難に苦しみ春の大会では初戦で敗退、夏に至っては逆転負けを喫し本大会出場すら叶いませんでした。
それでも2019年のドラフト会議ではその素質を買った阪神がドラフト3位で獲得。当時はまだ制球難が改善されてはおらず、即戦力として期待された西純投手と違い完全な「素材型」としての入団でした。
②見事チャンスを生かす
ルーキーとして迎えた2020年は腰の故障も合わさり2軍でも9試合に登板するに留まりました。
その出来から1軍はあと3~4年かかると思われましたが2年目の今年は先発調整ながらも好投を果たしいい出だしを見せると、中継ぎの駒不足に悩まされていた交流戦で1軍登録されます。
そして5月28日の西武戦でプロ初登板を果たし無失点で切り抜けると、その二日後の5月30日には1回2/3を無失点に抑えプロ初勝利を挙げ首脳陣の信頼を得ることになります。
その後は休みつつの起用は続くも、ビハインド時、接戦時、時にはセットアッパーとして15試合に登板。150㎞を超える伸びのあるストレートと思い切ったマウンド度胸を武器にして、阪神中継ぎ陣では最も安定した成績を残しています。
③とにかく1軍で出場し続けることが重要
後半戦に向けては現在先発としての登板も見据えて調整中であるとのことですが、いいリズムで投げられていたので1年間は中継ぎ運用で良いかと思います。何より1年間1軍の肌を感じることが何よりの経験になるので、調子を崩しやすい先発調整はやや疑問を感じる所はあります。
同期でありライバルでもある西純投手は先発で勝利を挙げておりやや焦ることもあるとは思いますが、今はとにかく1軍で出場し続けることが重要であると思います。
様々な要素はあったものの当初の予定より早く頭角を現すことになった及川投手。是非1年1軍で投げ切って今後に繋げていって欲しいです。
では
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