今回は早くも計画が頓挫されそうな「欧州スーパーリーグ構想」について書いていきたいと思います。
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①サポーターの勝利
わずか「48時間」での破綻。欧州スーパーリーグがプレミアリーグのBIG6(マンチェスターシティ、マンチェスターユナイテッド、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール)の撤退を皮切りに、セリエAのACミラン、インテルに加えアトレティコマドリードも撤退。現在はユベントス、バルセロナ、レアルマドリードのみとなっております。(バルセロナもソシオ総会で投票を実施し可否を決めるそうです。)
その大きな要因は「予想より大きな反発」でした。関連記事でも取り上げましたように対立組織(UEFA、FIFA、各国サッカー協会)や現場側や元選手からの反発はある程度予想されたものであると思われましたが、流石にイギリスのジョンソン首相やウィリアム王子、スペイン政府も反発を表明するとは思いもしなかったでしょう。そしてチェルシーではファンが本拠地で猛抗議、そしてリヴァプールのヘンダーソンを中心にプレミアリーグのキャプテンが緊急ミーティングを開こうとする等大幅な反対運動が行われました。
それによりプレミアリーグのBIG6は早々に撤退を表明(この辺は引き際が良いイングランドらしさが出ています。)し、中心軸を失った欧州スーパーリーグはほぼ頓挫状態となっています。
その出来事で何よりも感じたのはサッカーを愛する「サポーター」の愛の深さと情熱の強さです。選手、現場の方々、ファン全てを含めてのサッカーのサポーターのこの動きはその方々を無視した経営陣に大きく突き刺さり、結果的に撤退させることになりました。正に「サポーターの勝利」であると言えます。
グアルディオラ監督の「努力と成功の関係が存在しないものはスポーツではない。成功が保証されたり、負けても何も問題ないようなとき、それはもはやスポーツではない。」という言葉が心に響きます。
②真に変わるべきは
しかしまだ根本的な問題はまだ山積みです。まずはスーパーリーグに参加していたクラブの処置です。こんな「クーデター」まがいのことを起こされたUEFAが何らかの措置を起こすことは間違いなく、最悪数年の間数クラブ抜きのチャンピオンズリーグが行われるかも知れません。
さらに「短すぎる反発期間」であることで、そもそもそのような事件が起きた原因が有耶無耶にされる可能性があることです。
この欧州スーパーリーグの結成は所謂「UEFAの分配金に対する不満」が募ったものであります。ただ現状UEFAはややビッククラブに忖度した中途半端な制度(出場枠等)を提示するだけで具体的な話し合いはされなかったと思われます。
そんな中インパクトはあったものの、期間が短く烏合の衆であったスーパーリーグ参加クラブに対して折衷案が提示されるとは中々思えないので、今のうちにUEFAの問題を洗いざらいにして動いていかないと何も変わらない状況になってしまうと思います。
確かにビッククラブの首脳陣は過ちを犯し、それ相応の対応に迫られると思われます。しかし「真」に変わるべきはその原因になったUEFAで、新しいチャンピオンズリーグのフォーマット、現存のネーションズリーも含めて見直す必要を迫るように促さなくてはなりません。
③今後の展望
上記のことを踏まえて個人的にですが今後の展望を書いていきたいと思います。
恐らくスーパーリーグは廃止。その動きを先導したとされるレアルマドリード、ユベントス、マンチェスターユナイテッド、リヴァプール、アーセナルには何らかの制裁が加えられるでしょう。(UEFA側もこれらクラブが欠くのは経営上好ましく無いので、首脳陣の退陣等で緩和する可能性は大きいですが。)
UEFAチャンピオンズリーグの新ルールはそのまま採用。
そしてコロナ禍で大幅な収益減になったクラブは「移籍金」や「人件費」の削減を迫られ(人件費割合が危険水域である60%を超えているクラブが多いです)、かつてのネイマール(2億2200万€)やコウチーニョ(1億4500万€)等1億€を超えるビックディールはほぼ無くなることでしょう。(今シーズン大型補強を行ったチェルシーは「貯金」があったの事です)
正直あまり上記のようになっては欲しくはないですが(特にCLの試合増は悪手であると思います)、どういう流れになるのか注目していきたいです。
では
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