今回は主要欧州リーグの2020~2021シーズン、前半戦振り返りと冬の移籍情報について書いていきたいと思います。
初回は「リヴァプール」です。
①大黒柱の怪我
前半戦で最も大きな話題は「大黒柱」ファン・ダイクの大怪我でしょう。エバートン戦で悪質なタックルを受けピッチを引いた同選手は、右膝前十字靱帯損傷でシーズン絶望の怪我を負いました。
またその相棒だったジョー・ゴメスもイングランド代表に参加中に大怪我を負って今シーズン中の復帰が微妙と、レギュラーのセンターバック2人をシーズン序盤で失う形となりました。
そんな緊急事態の中、クロップ監督はファビーニョ、マティプを基本ベースとしてナサニエル・フィリップスら若手を起用。カップ戦ではリース・ウィリアムやファン・デン・ベルフも試されそうです。ただどうしても強豪相手には分が悪くマティプも怪我がちなので、今後リーグとチャンピオンズリーグのどちらも取るつもりであればセンターバックの補強は不可欠になってくるでしょう。
②みるみる内にフィット
しかし嬉しいサプライズもあります。今夏に獲得したジョタは瞬く間にチームにフィット、今や不動の3トップからレギュラーを奪おうかという活躍を見せています。それにより質の高いターンオーバーを可能としており、怪我さえなければFW陣には不足感は無いでしょう。(そう言っている矢先に怪我、、、。全治2カ月とも。)
ただ今夏の補強の目玉であるチアゴは怪我や体調の関係で殆どプレー出来ず、世界最高のプレーメイク力を存分に見せてはいません。しかしチェルシー戦で見せたパフォーマンスは出色の出来で、復帰した後もかなり期待出来そうです。
ちなみに南野選手はインサイドハーフでも起用され、最適解を模索中です。
③手放すとは思えない
冬の移籍では前述した理由で主にセンターバックの選手がターゲットになりそうです。最有力候補はライプツィヒのウパメカノですが、チームの調子が良くチャンピオンズリーグでも決勝トーナメントに進出したライプツィヒが、守備陣の軸をシーズン途中で放出するとは考えにくく、また資金的にも問題が無い為、冬での獲得は困難を極めると思います。獲得するとしても夏以降になるでしょう。
代わりに浮上してきたのはシャルケのオザン・カバク、20歳のセンターバックですが今年はレギュラークラスとしてプレーしており、実戦経験も豊富です。現在シャルケは深刻な経営難に陥っており、2000万€~3000万€での取引が予想されます。
他は契約更新が未だされていないワイナルドゥムが退団を決めた時の保険としてブライトンのビスマの獲得が噂されています。
「大黒柱の離脱」という緊急事態をどう乗り切るか、クロップ監督の腕の見せ所です。
では