きちのうすめ雑記

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ハビエル・マスチェラーノ~小さな巨人~【特集】

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今回は引退が決定したハビエル・マスチェラーノ選手について書いていきたいと思います。

 

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Getty Images

①利権に振り回されたキャリア前半

マスチェラーノ選手はアルゼンチンの名門「リーベルプレート」でデビュー、代表招集後トップチーム登録をされるという異例の状況での契約からもその才能の大きさが伺い知れます。その後ボランチでチームの中心選手として2シーズンプレーしましたが、欧州行きは時間の問題とされていました。

しかし彼が選んだのはブラジルの「コリンチャンス」でした。コリンチャンスは当時投資ファンドMSI社と資本提携を結び「金満クラブ」となっていましたが、同僚のテべスと共にMSI社と保有権を結ぶという特殊形態での移籍だったらしいです。

その後またもやテべスと共にイングランドウェストハムへ移籍。代表実績も豊富な実力者の中小クラブに移籍はかなり驚きでした。しかしウェストハムマスチェラーノ選手を留めるような財力は無く、僅か半年で彼を手放すことに。オファーをしたのは名門「リヴァプール」、リーグの登録問題もあり中々プレー出来ない時期が続いたものの念願のビッグクラブ移籍が叶ったといえます。

コリンチャンス移籍から端を発したこの移籍問題は彼とテべスのキャリア前半に大きく影を落とすこととなりました。正に「利権に振り回された」キャリア前半と言えるでしょう。

 

②黄金時代と共に

リヴァプールでは3年半プレーし、初年度でチャンピオンズリーグ決勝でチームMVPを受賞する等ボランチのスタメンとして活躍します。特にシャビ・アロンソとのコンビは世界最高峰とも称されていました。2008-2009ではユナイテッドと首位争いを繰り広げますが結局タイトルは取れず、チームも深刻な財政難に陥りマスチェラーノ選手も換金対象になります。

そして当時世界最強のクラブとして欧州を席巻していたバルセロナへ約2200万€で移籍、メッシ、シャビ、イニエスタ、ピケ等と共に黄金時代を過ごし、ボランチセンターバックとしてプレーしラ・リーガ4回、チャンピオンズリーグ2回、コパ・デル・レイ4回の優勝に大きく貢献しました。

kichitan.hatenablog.com

 

バルセロナでは2017‐2018シーズン途中で退団、その後中国の河北華夏、アルゼンチンのエストゥディアンテスでプレー後、引退することとなりました。

 

③世界最高峰の読みと準備力

マスチェラーノ選手の特長は「世界最高峰の読みの鋭さと準備力」です。170㎝と身長は高くなくセンターバックではどうしても高さに欠けますが、危機察知能力が非常に高くボールの収め所を事前に読んで掠め取ってしまいます。

特に1対1とカバーリングには無類の強さを誇り、常にカウンターの脅威にさらされているバルセロナDF陣に打ってつけの能力を持っています。彼のボールライン前でのクリアでどれだけチームが救われたかわかりません。

また高いボール技術を持っており、的確にボールを繋ぐことが出来ます。リヴァプールでは攻守の切り替えのスイッチャーとして、バルセロナではグアルディオラ監督が求めた「ポジショナルプレー」を体現する選手として重宝されました。

 

小さな巨人マスチェラーノ選手、次のキャリアにも期待していきたいです。

 

では