今回は主要欧州リーグの2020~2021シーズン夏の移籍マーケット総括について書いていきたいと思います。
移籍マーケット終了時の感想と今後の戦い方について書いていきたいと思います。
5回目は「パリSG」です。
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※赤字は新規確定情報です。
主な加入選手(2020 10/5現在)
フロレンツィ(←ローマ)
ヘセ(←スポルティング)
主な放出選手(2020 10/5現在)
ムニエ(→ドルトムント)
アレオラ(→フルハム)
シュポ・モティング(→バイエルン)
①若手に賭ける
前回サイドバックの補強が最重要と書きましたが結局補強はローマからフロレンツィを獲得するに留まりました。ベルナトが長期離脱した為、現状フロレンツィとバッカー、クルザワにユーティリティーでケーラーも計算出来ます。しかしやはり他ビッグクラブとの質の差はありベジェリン獲得が無くなったのは大きかったと思います。
そんな中で起爆剤になりそうなのは20歳のバッカーです。昨シーズンアヤックスから獲得したサイドバックですがトゥヘル監督は積極的に起用しています。前半は「若手に賭ける」形を取りました。
バイエルンのアルフォンソ・デイビスのようなブレイクがあれば一気にストロングポイントになる為、非常に楽しみな所です。
②フランスで再会
かつてバルセロナの下部組織で育ち、共に将来を嘱望されながらもトップチームで出番が限られた2選手がイタリアを経てパリの地で再び出会いました。イカルディ選手とラフィーニャ選手です。
前者はイタリアのインテルで得点王になるなど世界屈指のスコアラーとして覚醒。反面トラブルメーカーの部分があり、半ば追い出される形でパリに移籍しました。
後者はバルセロナのトップチームで一定の出場機会はあったものの怪我が多く伸び悩み、2018年イカルディ選手がエースで君臨していたインテルにレンタル移籍します。しかしインテルは買取オプションを行使せず、次のシーズンはセルタでプレーすることになりました。そして実績を積みビッグクラブであるパリに引き抜かれることとなりました。不思議な縁で繋がっている二人。コンビネーションが非常に楽しみです。
③切り札になれるか
ユベントスでブレイクし鳴り物入りでエバートンに入団したキーンですがプレミアはそこまで優しくありませんでした。個人能力は素晴らしいもののオフザボールの動きに課題があり、その豊かな才能を持て余しベンチ要因に。
しかしそのポテンシャルは疑いようはなく、レンタルながらパリSGというビッグクラブに移籍する流れとなりました。
立場的にはバイエルンに移籍したシュポ・モティングの代役という形ですが、昨年のライプツィヒ戦の活躍など、少ない出場機会ながら十分インパクトを与えた前者の代わりはそうそう務まるものではありません。
チームの絶対的な「切り札」になれるか。楽しみな選手です。
サイドバックの補強が進まなかったのは気になるものの興味深いスカッドを手に入れたパリ。悲願のCL優勝の達成はあるのでしょうか。
では