今回は主要欧州リーグの2020~2021シーズン夏の移籍マーケット総括について書いていきたいと思います。
移籍マーケット終了時の感想と今後の戦い方について書いていきたいと思います。
4回目は「ユベントス」です。
過去特集はコチラ↓↓
※赤字は新規確定情報です。
主な加入選手(2020 10/5現在)
アルトゥール(←バルセロナ)
マッケニー(←シャルケ)
クルゼフスキ(←パルマ)
主な放出選手(2020 10/5現在)
ペッレグリーニ(→ジェノア)
ルガーニ(→レンヌ)
デ・シリオ(→リヨン)
ドグラス・コスタ(→バイエルン)
①宿敵へ
移籍期間最終日に驚きがありました。噂ではありましたがキエーザがフィオレンティーナから加入し、物議を醸し出すビッグディールとなりました。
長年因縁が多かった両クラブですが、かつてはロベルト・バッジョの移籍、近年ではベルナルデスキの移籍で物議を呼んでいました。ただ両者の取引は多いのでそんなに気にはしていないようですが、ファン心理だと許しがたいものはあるのでしょう。
フィオレンティーナ戦がいい意味でも悪い意味でも注目です。
しかし肝心のキエーザの起用法ですが現状ではかなり厳しい立ち位置だと思います。適正であるFWもロナウド、モラタ、ディバラ、クルゼフスキと飽和している状態ですのでヴィオラと同様サイドで起用されることが多くなりそうです。本人は嫌がっている節のコメントを残していましたが新天地でも理想通りにはならなそうです。
②らしさの喪失
また近年ユベントス「らしさ」が無くなってきているのも気になります。かつてデル・ピエロやマルキージオなどの「バンディエラ」を要し国産の代表選手を中心にチームを作っていましたが、近年は旗頭になりそうなルガーニ、ベルナルデスキを獲得するも伸び悩み、キエッリーニ、ボヌッチなどのベテラン勢が残っているぐらいです。
時代の流れがそうさせたので仕方が無いと部分はあるとは思いますが、献身的な海外のスター選手にイタリア人選手が支えられ安定感抜群の強さを誇っていたチームの印象は今は無く個人的には寂しい所です。
③新監督の不安
また数試合しか行っていないピルロ監督ですが個人的にはいい監督だと思います。5レーンを整備しバランスを意識したサッカーを展開しており、ビルドアップの型も多彩です。
しかし先日のローマ戦でもあったようにやや策に溺れる所があるのは不安要素です。ローマ戦ではクアドラードを左サイドバック、モラタをロナウドと組ませました。結果クアドラードは明らかにプレーをしづらくしておりモラタはロナウドと動きが見事に被っていました。
経験不足と言えばそれまでですが、明らかに「ん?」と思われる選手起用は名将になる監督は続けていないので今後の采配も気になる所です。ただ選手時代知的なプレーで名を馳せた監督なのでどうしても期待してしまう所はあります。
不安要素は多いもののどうしても個人的に期待してしまうユベントス。今後も追っていきたいです。
では