今回は主要欧州リーグの2019~2020シーズン総括を書いていきたいと思います。
シーズン全試合を終了した注目していたチームについてのみなので大半抜けていますのであしからず。
リーグ 勝ち点70 18勝 16分 4敗 51得点 27失点 3位
カップ戦 3回戦敗退
チャンピオンズリーグ 準々決勝敗退
主な加入選手
ロディ(←アトレチコ・パラナエンセ )
フェリペ(←ポルト)
エルモソ(←エスパニョール)
トリッピアー(←トッテナム)
ヴルサリコ(←インテル)
エレーラ(←ポルト)
フェリックス(←ベンフィカ)
モラタ(←チェルシー)
カラスコ(←大連一方)
①中軸の入れ替えと戦術の変化
長年中軸として活躍してきたゴディン、ファンフラン、リュカ・エルナンデス、ロドリ、グリーズマンが退団し、フェリペ、トリッピアー、マルコス・ジョレンテ、フェリックスを獲得し新時代を到来が予想されたシーズンでした。
特にクラブ歴代最高額の1億2600万ユーロで獲得したフェリックスへの期待は大きく、シメオネ監督も慎重ながらも主軸として考えていたと思います。
そしてチームの変化に合わせて戦術も変化、3バックへの可変を用いたビルドアップを採用し、長年の課題であったポゼッション時の攻撃の構築に再び取り組みました。
②原点への立ち返り
結果は「失敗」でした。ビルドアップからの組み立て、道筋が立てれずチームは迷走、勝ち切れない試合が続き下位に低迷します。期待のフェリックスも波が激しく持ち味を発揮出来ておらず深刻な得点力不足に陥ります。
そこで進退すら囁かれた時にシメオネ監督は「原点への立ち返り」を決断します。前々から行っていたコンパクトなブロックからのカウンターで見事復活、冬には局面打開力に優れたカラスコを獲得し巻き返しを図ります。
今シーズンのハイライトはチャンピオンズリーグのリヴァプール戦でしょう。アトレティコらしいサッカーを展開し昨シーズンのチャンピオンを破りました。
③マンネリと進化
最終結果はリーグ3位、チャンピオンズリーグベスト8とまずまずの成果を上げましたがやはり「マンネリと進化」が常に付きまとうシーズンだったと思います。
監督9年目を迎えたシメオネ監督は長期政権によくあるマンネリ化の打開に努めましたが結局は選手の特性、首脳陣の方法論が無かったのか以前までの堅守速攻に終始。
今までのシーズンも踏まえてもシメオネ監督の元で機能したポゼッションサッカーを見ることは出来ないかと思われます。反面リヴァプール戦でもあったように得意なサッカーをさせると右に出るものはおらず、今年も対戦相手を半ば諦めさせる堅守を誇っていました。
個人ではフェリックスはやや期待外れもマルコス・ジョレンテのブレイク、ロディの活躍が目立ちました。
来シーズンも熱いシメオネサッカーで上位陣を苦しめる存在となりそうです。
では