今回は主要欧州リーグの2019~2020シーズン総括を書いていきたいと思います。
シーズン全試合を終了した注目していたチームについてのみなので大半抜けていますのであしからず。
第12回目は「アタランタ」です。
リーグ 勝ち点78 23勝 9分 6敗 98得点 48失点 3位
カップ戦 5回戦敗退
チャンピオンズリーグ 準々決勝敗退
主な加入選手
カルダーラ(←ACミラン)
シュタロ(←オシエク)
タメズ(←ニース)
マリノフスキー(←ヘンク)
パシャリッチ(←スパルタク・モスクワ)
ムリエル(←フィオレンティーナ)
①さらなる躍進
昨シーズン躍進を果たし注目されたアタランタですが、今シーズン更なる飛躍を果たしました。セリエAではリーグトップの98得点を記録、チャンピオンズリーグでも開幕3連敗を喫しますが後半戦に巻き返しグループリーグ突破、決勝トーナメント1回戦ではバレンシアを2戦合計8-4で粉砕するもパリSGには終了直前にゴールを奪われ敗戦。
敗れはしたものの欧州に与えたインパクトは強く、その攻撃サッカーは多くの方から称賛を浴びました。
②訓練されたマンマーク戦術
就任4年目のガスペリー二監督は、独自のマンマーク戦術と一気に選手を押し上げるダイナミックな攻撃が特長です。
守備はマンマークをベースにチャレンジ&カバーが徹底されていて、時には相手サイドバックにセンターハーフを付ける等思い切ったことをします。
攻撃時は前に押し込むことを重視し、サイドバック、センターバックがペナルティエリアに侵入することも珍しくありません。サイドバックのゴデンスはリーグ9ゴール、ハテブールはチャンピオンズリーグで2ゴールと成果も出ています。
その考えはポジショナルプレーとは対極に位置し、時代遅れと評されながらも結果を残すことで懐疑論を鎮圧。今や攻撃サッカーの代名詞とも言われる存在となっています。
③対策は立てられるものの
当初アタランタの躍進は今シーズンは無いものと予想されました。理由としては対策が立てられ攻撃が行き詰まることです。特にパシャリッチ以外の攻撃陣のバックアッパーが手薄で、補強もあくまでCLに耐えれる選手拡充要員だとみなされた感がありました。しかし今シーズン加入したムニエル、マリノフスキーが大ブレイク。前者はリーグ18ゴールでインパクトプレーヤーとしては申し分なしの働きを見せ、後者はリーグ8ゴールで2列目の重要なオプションになっています。
来シーズンもより警戒され対策も立てられるため苦しい戦いが予想されますが、また一味違うチームを見せてくれるでしょう。
では