今回は主要欧州リーグの2019~2020シーズン総括を書いていきたいと思います。
シーズン全試合を終了した注目していたチームについてのみなので大半抜けていますのであしからず。
第11回目は「 ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ(ウルヴス)」です。
リーグ 勝ち点59 15勝 14分 9敗 51得点 40失点 7位
リーグ杯 4回戦敗退
ヨーロッパリーグ 決勝トーナメント2回戦敗退
主な加入選手
ネト(←ラツィオ)
ポデンス(←オリンピアコス)
①優れたリクルーティング
ポルトからルベン・ネヴィス、モナコからモウチーニョ、ベンフィカからラウール・ヒメネスなど、ジョルジュ・メンデスが作り上げたポルトガルコネクションを有効活用し近年優れたリクルーティングで前シーズン7位と成果を挙げつつあったウルヴスですが、スタートは6試合未勝利を躓きます。
しかしヌーノ監督が作り上げた組織は揺らぐことなく見事立ち直り、8節、19節にシティにダブルを達成する等ソリッドでテクニカルなサッカーを展開、前年と同様7位まで順位を上げてシーズンを終えました。
②輝く個々の才能
今シーズンは特に個々の才能の輝きが目に付きました。その代表格はアダマ・トラオレでしょう。そのラガーマンのごときフィジカルと圧倒的なスピードで一気にスターダムへ上りました。特にシティ戦での活躍が印象的で今夏の人気銘柄になっています。やや継続性に欠け戦術理解力も高いとは言えませんが、その爆発力は多くの勝ち点をチームにもたらせました。
ラウール・ヒメネスも印象的な働きを見せました。持ち前の万能性に加え今シーズンは得点力を示し17ゴールを決めました。そのスペースメイクは芸術的で、回りを生かすプレーも光りました。
そしてコーディーの活躍も大きいです。激しいプレスと的確なちらしで中盤に落ち着きをもたらしたキャプテンの存在は、精神面でも大きな貢献を果たしました。シーズン通して働けるタフさもプラスです。
③例え中軸を失おうとも
2シーズン連続の躍進でより注目度が上がったウルヴスですがやはり移籍の噂が絶えません。アダマ・トラオレ、ラウール・ヒメネス両エースに加え、司令塔のルベン・ネヴェスにもビッグクラブの触手が伸びています。
しかし仮に何人の選手を失うことになろうともあまり悲観的になる必要はないのかも知れません。優れたリクルーティング、そしてヌーノ監督の指導力が強固な組織として機能していますし、難局も乗り切れそうな雰囲気があります。
来シーズンも台風の目になりそうなウルヴス、来シーズンも楽しみです。
では