ついに中断していた欧州リーグが再開します。その中で注目チームを主要リーグから取り上げていきたいと思います。
今回はイングランドプレミアリーグの「ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ(ウルヴス)」です。
中断前までの成績
29試合 10勝 13分 6敗 勝ち点43 41得点 34失点 6位
①輝く才能
ジャイアントキリングを度々起こし、昨シーズン7位でフィニッシュしたチーム力が本物であることが証明されています。
特に躍進を支えているのが多彩なキックを要しプレーメーカーとして絶大な存在感を放っているルベン・ネヴィス。今シーズンシティ戦での大活躍などで一気に注目度が上がったドリブラー、アダマ・トラオレ。戦術的理解力が高く、ハイレベルな技術も併せ持つラウール・ヒメネス。
メガクラブも注目する逸材を射止め、育て上げる。クラブの戦略がいかに素晴らしく一貫性があるかが証明された形となりました。
今シーズンもシティにダブルを達成するなど曲者ぶりは存分に発揮されておりリーグを盛り上げるのに一役買っています。
②親分肌
またヌーノ監督の存在も大きいです。バレンシア、FCポルトでは辛酸をなめましたがウルヴスに来てからの評価はうなぎのぼりです。2017年当時2部にいたウルヴスの監督に就任。アグレッシブな攻撃サッカーを志向するスタイルで1年でプレミアに昇格、翌年にはUEFAヨーロッパリーグ出場県内の7位でフィニッシュ。躍進を遂げました。
ヌーノ監督は所謂「親分肌」らしく非常に面倒見がよく、責任感の強く矢面に立てる監督です。選手の特長を上手く捉え適切な起用をしていると思います。最近ブレイクしたアダマ・トラオレ、ラウール・ヒメネスを見ても、粗削りな所が多かった昨シーズンに比べて大幅に成長しておりヌーノ監督の指導力の賜物であることがわかります。
③フィニッシャー不足
しかし不安が無いわけではありません。選手層はお世辞にも厚いとは言えずルベン・ネヴィスの代わりは実質不在で、アクシデントがあると機能性が著しく下がります。
また戦術の幅も限界があり、ショートカウンターが主体となる為フィニッシュの中心的なラウール・ヒメネスを抑えられると得点力不足で成すすべなく負けるパターンが少なくありません。トラオレもまだ粗削りなので波がある為、よりバリエーションを増やすことが課題となっています。
しかし現状CL出場権争いが出来ているのはクラブの規模から考えると素晴らしいことで十分評価されるものだと思います。
魅力的なフットボールを提供し続けるウルヴス。再開後も期待したいです。
では