※ネタばれ有
今回は映画「トロイ」について書いていきたいと思います。
①古代の歴史背景
今作は古代ギリシャのホメロスの叙事詩「イリアス」などで描かれた神話を表現した作品となっています。しかし神々と英雄が織りなす戦いではなく、人間同士の戦いとしてトロイア戦争が描かれています。
また主人公アキレスも神の力は持たず、戦闘力の高い一武将として出演しています。
時代背景も上手く表現されており、美しい自然や街の様子はともかく、街の人間のせん滅、晒しものとするために馬車で引きずり回すなど戦争での非道な行動も描写されています。
②情けない王子
オーランド・ブルームが演じるパリス王子は何とも情けない役を終始演じます。
・敵国の王妃と駆け落ちをして戦争の引き金になる行動を起こす。
・国を救うための一騎打ちで劣勢になり半ば命乞いをする。
・感情的にアキレスを撃ち死に至らす。
など散々な扱いです。神話上では駆け落ちをアプロディーテに命じられたとされているので辻褄合わせが大変なのは理解出来ますが、劇中のパリスの行動はどうしても腑に落ちませんでした。
③一騎当千
この作品の見所は間違いなくブラッド・ピット演じるアキレスの強さでしょう。自分よりはるかに大きい戦士を一撃の元仕留める姿は正に「一騎当千」の強さです。また相当なトレーニングを積んだとされるその筋骨隆々の肉体美はファン必見です。
戦闘シーンでも銃などの近代兵器を使わない戦いは血生臭さはあるものの臨場感は抜群でした。
シナリオの改変などで批判を受けた作品ですが古代の戦闘や文明、風習に興味がある方は十分に楽しめる作品だと思います。
では