※ネタばれあり
今回は1999年に公開された「名探偵コナン 世紀末の魔術師」について書いていきたいと思います。
後述する内容も含めてミステリーアニメとしての完成度が高く、コナン映画最高傑作と今でも評価されている作品です。
①初登場キャラ
怪盗キッド、灰原哀、服部平次など今のコナン作品を彩る人物が初出演しています。特にこの3人は印象的な出番がありキャラがきちんと引き立っています。
怪盗キッドはほぼメインとしての扱いながら出番自体は少ないです。しかしちゃっかり美味しい所を持っていく所は流石といったところでしょうか。
また劇場版あるあるではありますが白鳥警部が大活躍?します。何気に高木刑事は今作で劇場版初登場らしいです。
②史実の取り上げ
今作は「ロマノフ王朝」や「グリゴリー・ラスプーチン」などの史実が取り上げられています。そして「インペリアル・イースターエッグ」という実在する宝物を巡ってストーリーが進んでいきます。
作品内で世界観や言語・時代背景などが分かりやすく表現されていて、ミステリーとしても完成度が高いです。またストーリーに大きく反映させることで理解力を促し、世界史が苦手な方でも十分理解できる内容です。
③美しいクライマックス
そして最後はやはり爆破、、、ではなく燃え盛る城での心理戦になります。燃え盛る炎の中で緊迫感が溢れるシーンは必見です。
またクライマックスは非常に話的にも絵的にも美しさを感じるものとなっており上手くまとめてあると感じました。この作品の評価が高いのはこのクライマックスのシーンの存在も大きいと思われます。
コナン映画の中でも特に完成度が高いとされている今作。見直してみるのもいいと思います。