衝撃的なニュースが報道されました。
マンチェスターシティがFFP(ファイナンシャル・フェアプレー)で重大な違反があったとしてUEFAから「2シーズン」UEFA主催大会の出場禁止及び約36億円の罰金を科されました。
重大な違反とは2012~2016シーズンのオーナー関連企業からのスポンサー収入を過大に計上したとのことです。シティは以前からパリSGと共にUEFAから目を付けられていたことがありましたが遂に不正が発覚した形になりました。
今回はこの事件が及ぼすチームへの影響、選手への影響、今後の展開を考えていきたいと思います。
①チームへの影響
提訴はしているもののチームへの影響はかなり大きいものがあります。
・時期の問題
この時期にはチャンピオンズリーグのラウンド16が始まるのでチームの動揺が気になります。幸い試合は2週間後なのでそれなりにマネジメント出来る状態で臨めるのが救いです。
・収入の問題
チャンピオンズリーグの収入は100億円以上と言われています。これ程の大会に2年間出場出来ないのはかなりの痛手であります。
・マネジメントの問題
もちろん監督・選手に対しての動揺は大いにあると思います。しかしほとんどの選手にとって今シーズンがシティにおいて実質チャンピオンズリーグ制覇を狙えるラストチャンスになり得ますので相当な意気込みで臨んでくると思います。
②選手への影響
雇われている側の選手にとってチャンピオンズリーグという最高峰の舞台に立てないのはかなり重大なことであると思います。シーズン終了後には大量に移籍する可能性は高いです。また監督も例外ではなくグアルディオラ監督もユヴェントスの就任が噂されるなど早くも話題になっています。しかし自分たちのキャリアを考えるとチーム愛が相当高くないと残留は難しいのは理解できますので仕方ないかと思います。
また移籍市場にも多大な影響を与えるかと思います。チャンピオンズリーグ不出場によりクラブの価値が下がり選手を獲得しにくい状況になるのは必然的でチームの弱体化がより加速すると思います。
③今後の展開
・グアルディオラ監督の引き留め
競争力を落とさないためにも必須条件だと思われます。その哲学に共感する選手も多い為来たいと思う選手も出てくるでしょう。ただ相当難しいとは思います。
・選手の引き留め
前述したように大量移籍は避けられないと思います。しかしクラブ愛が強く残留する選手ももちろんいるとは思いますのでそういう選手をいかに多くするかも課題とは思います。
・健全経営への取り組みとプレミアリーグとの関係
今回の採決はプレミアリーグにも大きく関係しておりリーグでも何らかの処分が下されるとは思います。最悪4部への降格と言われていますが勝ち点マイナスぐらいの処分になると個人的には考えています。しかしまず健全な組織を作る取り組みが早急に行われる必要があるでしょう。今回は経営陣の完全な自業自得だと思われるので。
今回の事件で思い出されるのはカルチョスキャンダルで揺れたユヴェントスでした。シティがユヴェントスのように再び浮上するのかどうかは注目したいと思います。
しかしまずはレアル・マドリード戦でしょうね。
では